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12月09日-06号

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  1. 岡山市議会 1999-12-09
    12月09日-06号


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    平成11年11月定例会    平成11年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第6号       12月9日(木)午前10時開議第1 個人質問 甲第215号議案~甲第254号議案      …………………………………会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第215号議案~甲第254号議案      ──────〇──────出席議員(49人)           1番  下 市 香乃美君           2番  横 田 悦 子君           3番  田 畑 賢 司君           4番  崎 本 敏 子君           5番  竹 永 光 恵君           6番  浦 上 雅 彦君           7番  和 氣   健君           8番  三 宅 員 義君           9番  成 本 俊 一君           10番  垪 和 秀 光君           12番  礒 谷 和 行君           13番  田 口 裕 士君           14番  鷹 取 清 彦君           15番  高 津 利 明君           16番  近 藤   昭君           17番  羽 場 頼三郎君           18番  若 井 達 子君           19番  田 原 清 正君           20番  佐々木 清 巳君           21番  井 村 嘉 久君           22番  太 田 正 孝君           23番  柴 田 健 二君           24番  吉 本 喜 一君           25番  三 宅 英 夫君           26番  三 木 亮 治君           27番  伏 見 源十郎君           28番  有 井 靖 和君           29番  串 田   務君           30番  楠 木 忠 司君           31番  増 川 英 一君           32番  松 岡   茂君           33番  藤 井 義 人君           34番  土 肥 啓 利君           36番  宮 川 日 吉君           37番  河 合 和 成君           38番  亀 井   章君           39番  則 武 伸一郎君           40番  貝 原 信三郎君           41番  垣 下 文 正君           42番  田 中 昭 三君           43番  高 月 由起枝君           44番  本 郷 由 子君           45番  則 武 宣 弘君           46番  田 尻 祐 二君           47番  磯 野 昌 郎君           48番  山 田   勇君           49番  花 岡   薫君           50番  藤 原   貢君           51番  堀 川   進君      ─────────────欠席議員(3人)           11番  安 井   聰君           35番  宮 武   博君           52番  磯 村   博君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  萩 原 誠 司君      助     役  菱 川 公 資君      助     役  時 枝   繁君      収  入  役  高 田 武 子君      市 長 公 室 長  石 原 敏 博君      参     与  天 野 勝 昭君      参     与  松 本 征 二君      総 務 局 長  橋 本 豪 介君      参     与  岩 崎 範 子君      財 政 局 長  細 見 邦 雄君      保 健 福祉局長  服 部 輝 正君      参     与  高 塚 幸 子君      環 境 事業局長  介 中   弘君      経 済 局 長  角 田   誠君      都 市 整備局長  石 塚 昌 志君      下 水 道 局 長  大 森 信 慈君      西 大 寺支所長  西 崎 日出男君      水道事業管理者  遠 藤 嘉 昭君      消 防 局 長  奥 田   勝君     選挙管理委員会      委     員  民 實 政 枝君      委     員  三 村 俊 隆君      事 務 局 長  鏡 原 憲 二君     監 査 委 員      委     員  小 田 廸 子君     農 業 委 員 会      会     長  小 若 敬 二君     教 育 委 員 会      委  員  長  西 田 秀 史君      委     員  平 田 嬉世子君      教  育  長  戸 村 彰 孝君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  渡 邉 光 章君      次     長  斎 藤 泰 清君      次     長  吉 田 栄 城君      議 事 課 長  渡 辺 博 重君      調 査 課 長  志茂山 喜 夫君      午前10時0分開議 ○副議長(山田勇君) 皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第6日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は46名であります。      ───────────── ○副議長(山田勇君) 会議録署名議員に田畑議員,浦上議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○副議長(山田勇君) 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ──────〇────── △日程第1 個人質問 甲第215号議案~甲第254号議案      ───────────── ○副議長(山田勇君) 日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第215号議案平成11年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下40件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして横田議員。     〔2番横田悦子君登壇,拍手〕 ◆2番(横田悦子君) 皆さんおはようございます。きょうのトップバッターを務めさせていただきます。 さて,前置きはなしで,早速通告に従いまして質問に入りたいと思います。(発言する者あり)はい,きょうもたくさんございます。 まず1番,情報公開個人情報の保護についてです。 (1)情報公開について。 今回,改正のための審議会答申は,行政の説明責任に基づきどれだけの情報が出せるのかということで,大変真摯に熱意を持った審議をされてきました。その経過を私はつぶさに傍聴させていただきました。説明責任とか知る権利の明記,答申の趣旨を尊重して,新しい条例を提案したいという当局からの答弁もございました。 市の出資する団体とか補助金・助成金交付団体,これらを対象に,どう組み込んでいくかということは議論があったところで,何とか工夫して条例の中に明記されるとありがたいなと思っております。これは要望です。 さて,答申もなかなか画期的だったんですが,審議会の運営方法もこれまた画期的で,私にとってはなかなか感動ものでした。例えば,開催日をきっちり予告して,入退室は自由,それから資料はたくさん用意してくださっておりました。小休止中や会議が終わった後,傍聴席からの意見表明もありました。時間がある限り私もいろいろな審議会等傍聴しておりますが,こんな傍聴の取り扱いは,本当に初めてでした。 情報公開市民参加を実現するために,あらゆる場面の公開について,また傍聴について,岡山市は最大限の配慮をしなければならないと思います。改めて市の姿勢を示せる規定であるとか指針をつくっていただきたいと思います。 質問です。 ア,審議会等の公開規定,傍聴規定を,情報公開条例審議会を見習った形で,市民本位なものに改定するお考えはないでしょうか。 イ,総合情報公開を進めると言っていらっしゃいますが,これの前に質問もありましたが,行政資料室を「市民情報センター」とでも名称を一新して,市民に本当にわかりやすいところ,さあどうぞというところに設けていただきたい。これの具体化のプログラムはあるでしょうか。 次,(2)個人情報の保護についてです。 この保護条例,国もようやく制定の動きはあるわけですが,社会では個人情報の流出事件が次々と発生しております。情報化社会の中で,個人情報の保護は一刻も早く防波堤をつくらなければならないところです。 公開条例保護条例,これは今後二本立ての条例にするという答弁もまたありまして,大変結構なことだと思います。 当市は,保護条例の方の改正のスケジュールをどのように考えているのか,ぜひ速やかな取りかかりをお願いしたいと思うんですが,御答弁をお願いいたします。 そして,個人情報についてです。 介護保険制度の中で,調査票であるとか,かかりつけ医の意見書の情報公開。これは条例に基づいて公開するという方針を出されていますが,また一方,自立判定された方は処遇台帳をもとに自立ケアプランを作成し,合議で認定すると発表されました。 これらについて,ア,調査票,意見書,処遇台帳,それから自立のケアプラン,これらの取り扱いは基本的に同じようにするのであるかどうか。 イ,どういう範囲の請求者に限定されるのか。 ウ,非開示基準はどういったものであるか。 エ,記述について不服があれば,不服申し立てができるのかどうか。できるのであれば,どういう窓口がそれに当たるのであるかということです。 次,2番,環境保全に参ります。 これは,まず最初は(1)松くい虫の防除について。 松枯れ防止のために行われている農薬の空中散布については,既にこの議会でも毎年質問され,論点も明らかになっているテーマです。簡潔に私の考えを述べて,質問したいと思います。 松枯れに対して,農薬空中散布が効果があるのかないのかが常に議論になっております。しかし,これ,25年間続けてきて,さらに今後も同じ場所で空散を続けなければ効果がないというのでは,これは,本当は効果がないと言うしかないと思います。多額の予算,そして多数の年月を投入しても,抜本的な解決には至っておりません。市当局は,昨年の9月議会で,歴然と効果があると言い切っておられますが,半永久的に空散を続けようとでも考えているのでしょうか。問題の解決ではなく,単に延命措置を講じているだけではないかと思います。 しかし,時代は変わりつつあります。国の予算でも空散縮小に向かっています。もっと顕著なのは自治体での動きですね。多くの県や市町村が空散の中止に踏み切っています。伐倒駆除,それから広葉樹への樹種転換,これらに軸心を移しているのが現状です。 近いところでは,米子市が来年度から空中散布の廃止を決定しました。そのかわりに特別伐倒駆除──これ,松くい虫が付着している松の樹木を伐倒して,それを破砕・焼却するというものです。それから,普通に言われている伐倒駆除──これは伐倒した後にスミチオンなどで防除をします。これらの方法によって松枯れ対策を進めていくとしています。現在のところ,これが最も確実な方法のようです。 この事業そのものが,県から市へ移行の動きが見られるところです。岡山市としての主体的な判断,そして主体的な計画が求められています。 私は,対症療法的な空散ではなく,森林保護の抜本的な対策・計画が必要ではないかと考えています。それは,松枯れの原因が,松くい虫が悪いというような単純な話ではなく,大気汚染を初めとする環境の悪化や,山林の荒廃によって弱った松が松くい虫などによって枯れていくことに本当の原因があると考えるからです。現に,実験では,健全な松の苗木をザイセンチュウを持つマダラカミキリに食べさせても,全く枯死しなかったという結果であるとか,殺虫剤ではなく,樹木活力剤によって松枯れを防いでいる例が報告されてもおります。 そろそろこんな対症療法はやめて,森林の衰退に歯どめをかけ,山の緑を取り戻す総合的な政策に転換するべきではないでしょうか。 考えられなければならないのは,まず森林自身の回復力を高めることです。そのためには大気汚染の軽減が不可欠です。そして,きちんとした手入れを行うことが必要ですね。そして,その上で松枯れ対策ということになるんでしょうか。 私たちの生活が,山や森林から切り離されてしまい,森林を放置してきた結果,荒れる森林がふえ,国土保全の空白地帯の拡大となっています。しかし,現在では市民参加の森づくりであるとか,都市と山村の交流,水源涵養に絡んでの流域での交流・協力,それから環境教育,体験学習など,さまざまな試みが広がってきています。このような動きを生かしながら,松枯れ防止・森林保全の計画を考えるべきではないでしょうか。また,事によっては,臨時雇用対策事業として森林の手入れを行うということも可能だと思います。 さらに,この問題は,二酸化炭素の吸収という地球温暖化防止の大きな課題にもつながる重要な問題であると考えています。 質問です。 ア,市内で守るべき松はどの程度と考えているんでしょうか。 イ,その方策として,空散だけでなく,伐倒駆除を初め幾つか方法が示されていますが,市は現状を踏まえて,どういう方法をとるか検討なさったのでしょうか。 ウ,効果も期待できず,生態系を破壊する空散はもう中止すべきではないでしょうか。 エ,市として森林保全計画を立てなければならないと考えますが,どうでしょうか。 オ,「岡山市環境基本計画」の中に,「森林地帯の保全」という項目があります。これについてどのような対策がとられ,また今後の課題としてどんなことを考えているのかお示しください。 (2)操山里山センター,(3)生ごみ廃棄物の堆肥化については,質問が重なっておりますので割愛いたします。 3番,子どもをめぐる社会,それから教育環境についてです。 ことしは子どもの権利条約が国連で批准されて10年,そして日本で批准されて5年目ということになります。条約の趣旨にのっとった法や制度の変更は必要ないというのが日本の方針でありますが,子どもをめぐる状況はよくなっているでしょうか。皆さんどう考えられますか。 今,教育界は大激震地帯になっています。震源地はといいますと,規制緩和と競争原理の導入で,保育や教育の市場化が進み,そして子ども環境が大きく変わろうとしているところです。ぜひ,子どもの権利条約の骨子である,子どもの最善の利益を図るということを大切にしていただきたいと願ってやみません。 まず(1)就学前教育。 私は,基本的に現状の幼稚園・保育園の二元化システムでよいとは思いません。改善はどうしても必要です。文部省と厚生省の垣根を取り払って,就学前の幼児教育・保育を一体的に再整備したい,しなければならないと考えています。 しかし,今の保育園が,さまざまなメニューを用意することばかりが本当に子どものための保育になっているのかというと,これは疑問であると思います。現在の保育ニーズはどこから発生しているか,これを分析してみる必要があります。 男女雇用機会均等法が改正され,労働者派遣法が改正され,労働環境はどれほどよくなったのか。いいえ,むしろ男女とも深夜業,長時間労働,不安定雇用が増して,労働環境は厳しくなっております。そして,それに合わせた保育の受け皿,どのような働き方も可能にする保育体制を整える方向に動いているとしか見えません。つまり,労働に合わせた保育を保障しているっていうことです。 しかし,私たちは,均等法にも書かれているとおり,男女ともに職業生活と家庭生活を調和的に享受できるよう求めているわけです。ですから,一方では家庭の状況に合わせた労働条件こそを整備する,そういうことがなくては片落ちだと思うわけです。 核家族化が進み,女性の社会進出が進み,おまけに,ちまたには物があふれ,情報があふれ,こんな社会はかつてだれも経験していないわけですから,今子どもを産み育てる世代がどれほど子育てに不安を感じ,リスクを感じているか,これは合計特殊出生率の低下が如実に示しているところです。 女性に母性を押しつけられると,冗談じゃない,母性というのは社会がつくった神話だと私は反発したくなるんですが,しかし子どもにとっては,安心できる保護者──親というものが筆頭だろうとやはり思います──に安心・安全な状態で,心豊かにはぐくまれることがベストであるということには違いはないと思います。また同時に,子育てをするという貴重な経験は,親である私たちの側にとっても何にもまさる喜びであります。また,喜びでなくてはなりません。 幼児期はほんの数年。生涯のこの時期,親の労働面での配慮をし,保育に時間を割いて,しかしそのことが将来の職業生活に不利益にならぬよう条件整備をしてほしい,社会がそういう温かい配慮をしてほしいというふうに願います。 以上を私の意見として,以下の質問をいたします。 幼保一元化についてです。 まだ国を挙げて大きく制度を変えるっていうことにはなっていないというふうに感じておりますので,当面制度を2本柱のままやってみようというところなのかなと思いますが,ア,一元化した場合,全体の管理者は文部省,厚生省,どちらになるんでしょうか。 イ,保育者の法的身分,資格要件はどうなるんでしょうか。 ウ,保育料の違いはどういうふうに整合性をとられますかということをお尋ねしたいと思います。 それから,幼稚園の方です。幼児教育理論を土台にできているのが幼稚園ですが,社会のニーズや子育ての支援という観点から,やはりもっと多機能化・弾力化する必要があると思います。 質問ですが,エ,今,幼稚園の預かり保育が朝とか降園後に複数園で試行されておりますが,来年度以降,この方針はどうなるんでしょうか。もっと積極的に進められるんでしょうか。 オ,幼稚園で夕方5時もしくは6時まで預かり保育を延長するということが考えられるでしょうか。できるとすれば,どういう形でできるでしょうか。 カ,幼稚園の3年保育。これは2001年から本格実施というふうに答弁はいただいておるんですが,前倒しで来年度もっと積極的に導入するということは考えられないでしょうか。 次,(2)学校再編と地域の活性化に参ります。 今春から始まった後楽館中高一貫校,先生方の頑張りもあって,よい評価が私の耳には飛び込んでまいります。 先月21日の文化祭ものぞいてみました。活発な活動ぶりが随所に見られ,熱意がとても伝わってきました。 質問です。 ア,後楽館中高一貫校の成果についてはどうお考えでしょうか,現状の評価をお聞かせください。 また,今後市内の教育制度に波及させるお考えはあるのかどうかもお聞かせください。 次は,小中一貫校構想が打ち上げられました。全国に先例のない事業ですから,中高一貫よりかなり大きなインパクトを市民及び全国に与えると思います。特色ある教育,殊に国際化・語学教育,これらは本当に生きて使える語学能力をつけなくてはならないと思っております。 先日,オーストラリアの英語教育の実践が紹介されましたが,やっぱり語学教育はネーティブティーチャーで,そして,聞き取りからが肝心だということで,これは学習するのに適当な年齢というのはあるんだなというふうに思いました。 私ども,子ども世代の国際交流を進めようと,「NGO国際子どもサミット」というのも来年,再来年あたりで計画しております。まだ準備の段階ですが,また行政の方の御協力をお願いしたいと思っておるところです。 いろいろな課題解決能力をつける自立的な個性化教育を実現し,個性と共生がバランスよく発達するということを望んでいるものです。 しかし,中高と違って,小中一貫教育のメリット,デメリットをいろいろ考えているんですが,中高一貫校ほどの積極的な意味っていうのは見えてこないんですね。 それで,お尋ねいたします。 イ,小中一貫校のメリットの一つは,9年間子どもの成長を見続けること,そういう指導体制だとおっしゃいます。これは特殊な施策──今後行われる,統合した小・中・高での特殊な施策──であるのか,それともこれは一般施策になっていこうとしているのかをお尋ねしたいと思います。 小中一貫で,指導者が連携をとって見ていくということは,市内の,現在の小中校でも,地理的な条件さえあれば,連携したこの指導体制はどこでも可能であると思うからお尋ねいたします。 それから,通学区の緩和について。 地域にとっては学校,特に小学校というのはおらが学校というか,地域の精神的よりどころとでもいうべき地域コミュニティーの中心でもあります。子どもの教育についても,家庭の教育力,学校の教育力,そして地域の教育力,これが大切だと言われてきたわけですね。 地域で子どもを育て合う,そのことが結果としてどんなにいきいきとした地域コミュニティーをつくり上げていくことか。 先日の夜でしたが,NHKのテレビで,千葉県習志野市の小学校の様子が紹介されていました。そこでは,子どもを育てるということは学校を育てる,そしてそれは地域を育てることだ,そういう内容でした。 ところが,ここで通学区の弾力化となると,子どもにとって大切な子ども期のお互いの仲間意識が地域で持ちにくくなる,育ちにくくなる。子どもにとって地域とのかかわりが大変に薄くなりますね。 質問です。 ウ,小・中学生──6歳から15歳,この時期の子育てを地域ぐるみで支援する地域の教育力というのは放棄しようということなのでしょうか。 エ,さらに,学校とか子育てという求心力を失った地域コミュニティーをどう構築していくのか,その方策とお考えをお聞きしたいと思います。 殊に,今回方針として出された出石学区の場合は,モデル地区ということになるんでしょうか。 オ,それよりむしろ,中心部の出石小学校は隣に下石井公園があり,アイプラザ,図書館がある恵まれた環境です。これを生かして,郊外の大規模校から受け入れを可能にする,そういうふうな学校としてみるのはどうでしょうか。市の考え方,地元のお考えをお示しいただきたいと思います。 それから,特色ある学校づくりと通学区の緩和で,中心部の活性化をという理論がどうもなかなか理解できません。 カ,「岡山市中心市街地活性化基本計画」がありますね。ここの特に重要な事項のまず1番目に,「都心定住人口回復のための総合的な施策展開」とあります。 質問が幾つかありましたが,私も子育て世代の定住化の誘導施策,これの具体的かつ効果的な政策をどう考えていらっしゃるのかをお尋ねしたいと思います。 それから,キ,定住化促進のための生活諸環境整備ですね。新たな学校づくり,廃校後の利用計画,これらも含めて全体像を市民に対してきちんと示した上で,この学校再編,次に控える幼稚園の再編案が論議されなければならないと考えます。情報の一部のみ公開では,市民の正しい判断に寄与しないと思いますが,どうでしょうか。 次に,(3)補助教材について。 補助教材──小・中学校で使っているドリル等ですが──業者がカルテルで今年10月公取委の排除勧告を受け,課徴金納付命令を出されているところです。これについて質問いたします。 ア,市内の小・中学校届出補助教材扱い業者の中に当該事業者がいるんでしょうか。 イ,いれば,何らかの指導はしたのでしょうか,また今後の扱いはどうするんでしょうか。 そして,学校給食費の徴収と支払い方法について,校長の責任でするというふうな教育長の答弁が議会でありました。 ウ,この仕事は公務──公の仕事──であるのか否か。 校長が,校長という職責でしている仕事であれば,これは個人的なものとは考えにくいわけですが,どうなんでしょうか。 エ,これ,公務であれば,未徴収分を校長個人やPTA会計で補てんしているという御答弁はおかしいと思いますし,また個人の責任であれば,PTA会計での補てんはおかしな話になるわけです。そのあたり,整合性のとれたお話をしていただきたいと思います。 そこで,よく言われますのが,補助教材を扱う会計の利益で補てんをしているということなんですね。これ,真偽のほどはともかくといたしまして,ここで問題は,教育長答弁にもありましたように,物事の公正性・公開性をどう高めるかということです。給食会計の持ち方は,今後の審議会の審議に付されるということですが。 オ,補助教材扱いの会計の公開についてはどうお考えでしょうか。学校全体の情報公開性を高めるという方針に基づいてお答えいただきたいと思います。 さて,(4)来年2000年は子ども読書年ということです。 来年の5月5日,東京上野に国立国際子ども図書館がオープンいたします。国会の衆参両院で,とてもすばらしい決議をこの件について上げておりますので,一部紹介したいと思います。ことしの8月10日,衆議院本会議での決議ですね。 わが国をはじめ世界71か国の元首,首脳が国際連合の「子どものための世界サミット」に集い,「子どもを政治の最優先に」と誓い合ってから,やがて10年が経過する。しかし,この誓いが,いまだ十分に果たされていない──中略いたしまして──平成12年(西暦2000年)5月5日の「こどもの日」に,ひろく世界の子ども文化に貢献し得る国立の国際こども図書館を開館する。 本とふれあうことによって,子どもたちは言葉をまなび,感性を磨き,表現力を高め,創造力を豊かなものにし,人生をより深く生き抜く力を身につけることができる。 政府は,読書の持つ計り知れない価値を認め,国立の国際子ども図書館が開館する平成12年(西暦2000年)を「子ども読書年」とし,国を挙げて,子どもたちの読書活動を支援する施策を集中的かつ総合的に講ずるべきである。 これは全会一致で決議されております。 岡山市でもこの件に関して独自の取り組みをしませんかと提案します。 例えば,学校図書館や市立図書館を中心にした企画や情報発信をするとか,市民に子ども読書年をアピールするためのアイデアを募集して,行政がともに取り組むという形はどうでしょうか。 それから,「おかやま子ども未来プラン」──これ平成8年に提案してありますけれど──の中でお話キャラバンという提案が入っております。これを組織して,市内各地を巡回するというのはどうでしょうか。ボランティアのすそ野は大変に広いと思いますが,お考えください。 それから,最後の質問です。 4番,三丁目劇場と市民文化芸術の育成について。 まず,(1)三丁目劇場について。 私もこの間いろいろ調査してみました。岡山に来られた木津川氏のお話が印象的だったので,御紹介いたします。これは「どうなんじゃろう三丁目劇場」というシンポジウムの中でしたが。 木津川氏は,吉本をお笑い産業とは思うが,感動産業と言うのはなかなかユニークだが,ふうん,どうかねという感じ。多分この規模のホールで公演するとすれば,観客は10代であろうと。このホールの成否のかぎ,吉本が岡山でどうかという成否のかぎは,地元のニーズと盛り上がり,そして周辺整備が大切であると,そのように忠告してくださいました。 先日,金沢の竪町劇場を視察してまいりました。そこでは,たまたま「ちはら兄弟」──御存じですか──が出演するので,開館時間前に若い子たちが列をつくっていましたね。観客はやはり10代が圧倒的です。月に1回,4時から6時の1回公演ですね。これが1,800円で150席ですから30万円弱なんですが,ここでは商店街が公演料に100万円を支給しています。そしてその当日も北陸放送が深夜番組用の収録に来ておりましたから,多分吉本興業さんは損をしない勘定でやっていると思います。 一方,商店街の方は,映画館,ゲームセンター,100円ショップ,量販店,DCブランドショップなど,若者向けのショップがずらっと軒を連ねているわけですよね。商店街連合会として,きちんと意思統一した上でイメージづくりやモール化ということも進めていると聞きました。 その一環として,商店街みずからの企画で竪町劇場を経営しているわけです。だから,当然のことながら,若者であふれているという状態でした。 地元で聞いた現状と課題は,特色ある商店街になったので,近隣からの集客力がある。店舗を新しく開店したいという申し出に対して,こちらが選んでいるとおっしゃっていました。ただ,竪町劇場の一般市民の利用が少ないのが悩みだということですね。 それから,まちに来る客層が若くなり過ぎて,時間によっては中学生が主流となってしまっているということもあります。そうすると,中学生では購買力が少ない。もう少し高校生以上,20代,30代までを対象にした集客力のある,そういうまちづくりをしたいというお話でした。 金沢市はパーク・アンド・バスライドを郊外地に配置しておりますし,市街地のアーケードの中を小型の「ふらっとバス」というのが走っております。街角美術館もあるし,いろいろと見習うことが多いまちでした。 質問です。 ア,三丁目劇場を事業化するに当たり,当局は竪町商店街の活性化理念などを調査・研究したでしょうか。 イ,商店街の活性化と吉本興業の公演というのは,リンクするようでいて,これは全く別なものではないかとも思うわけですよね。つまり,商店街は活性化策を自分自身みずからもっと積極的に組み立てなくてはならないというふうに考えるわけですが,どうでしょうか。 当然これは,来年開館する男女共同参画社会推進センターであるとか,三丁目劇場等を前提にしたものとするべきと思います。こんなまちにするというトータルプランニングに行政はどのように関与できているのかということをお尋ねしたいと思います。 それから,(2)市民の芸術文化の育成について。 金沢ではもう一つ,市民芸術村を見てきました。何度も話題になりましたので,ここでの詳しい説明はもういたしません,時間もございませんので。これは,理念の1つに若者を対象にした新しい文化芸術の育成をするということを掲げているんですね。 金沢には,4年制の大学が6校,短大が3校あるそうで,岡山はまだそれに増した若者層がいるわけです。しかし,この会館,運営もしっかりしていて,若年層に使いやすい配慮が行き届いて,これに関しても非常に感心いたしました。実際の利用も8割方若者だといいます。 市長も出演されていたKSBの番組,私も見ましたが,この中で,出演した若い層の方から,吉本が来るのもいい,これも歓迎するけれ,岡山独自の文化の育成,これも必要だねという,そういうメッセージを私は強く受けました。千日前ホールのシンポ会場でも感じたことです。 このような市民の思いは,三丁目劇場の空き日の利用などでは到底満たせるものではありません。すばらしい文化の花開くことを願って,行政として本格的な場の提供を考えられないかと提案いたします。市民と行政との共同作業で,ぜひ新しい場をつくるということを考えてください。 京都市では,中心部の小学校統廃合後,廃校を利用して市立の芸術センターを建設中だそうですし,また高知市では,県有施設を使って,NPO団体が子ども図書館を立ち上げた。場づくりの手法はいろいろあると思います。ぜひよろしくお願いいたします。 これで第1回目の質問を終わらせていただきます。 ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) おはようございます。 いつもながら御質問の専門家としてすばらしい角度から……,脱帽いたしております。 私からは中高一貫の話でございますが,後楽館につきましての現状の評価でございます。 私もたまに行ってみたりしとるんですけれども,新しい理念を掲げた学校でありまして,そこを議員も御指摘のように,自主的に選択して入っているという子どもたちの中に,その選択という意識に基づいて,自主的に勉強しようという風土が一部見えるわけでありまして,それは非常にいいことだなあと思っております。 もう少し教える側も熱意を上げて,思う存分教えていこうという風土が出てくるとすばらしいことになるんじゃないかなあと思って,期待しとりますが,今のところその期待ができるという状況であると私は思っております。これはよい評価であります。 これが今後,市内の教育制度,つまり中高一貫の拡大ということで,影響をどう与えていくかにつきましては,大まかに言いますと,今後の課題ではございますが,一方で県の方で岡山県高等学校教育研究協議会というのがあるわけでございますが,そこで県立の中高一貫校,または県の高校と市の中学校──一部事務組合の活用でございますけれども,そういう形での中高一貫校の設置についての議論が進んでいるということであります。間もなくというか,いずれにしても今年度中には答申も出る運びになるだろうということでありまして,私どもとしてはそういう答申の中にもある程度,例えば後楽館の中学校・高等学校の議論なども反映されるであろうし,あるいは今後の方針も幾つか出てくるだろうということで,今のところその内容がどうなってくるかということを注視していきたいと,こんなふうに考えております。 ◎総務局長(橋本豪介君) 情報公開の中で,審議会の公開規定,傍聴規定,それから行政資料室の充実についての御質問にお答え申し上げます。 各審議会の公開の可否,方法等は,第一義的には審議会の判断にゆだねられております。しかし,市民への積極的な情報公開推進の観点から,より市民が参加しやすい審議会となる努力が必要と考えておりまして,例えば,傍聴規定のひな形等を作成し,各担当部局へ周知徹底を図ることによりまして,改善に努めてまいりたいというふうに考えております。 なお,行政資料室の「市民情報センター」への充実につきましては,岡山21クラブの吉本議員の代表質問にお答えしたとおりでございます。 以上でございます。 ◎保健福祉局長(服部輝正君) 個人情報の保護のうち,介護保険関係について,まず御答弁申し上げます。 介護保険制度及び自立ケアプラン情報公開についてでございます。 介護保険における認定調査票と主治医意見書の開示及びその請求者の範囲につきましては,岡山21クラブ吉本議員の代表質問にお答えしたとおりでございまして,岡山市情報公開条例に適合する範囲内で,本人及びその介護サービス計画を作成する居宅介護支援事業者等に情報公開を行うことといたしております。 なお,介護保険給付の対象外となった方の自立ケアプランについても,基本的には介護保険での運用に準じた取り扱いとすることを考えております。 次に,非開示基準でございます。 自己に係る個人情報の開示請求権は,原則として認められるべきでございますが,岡山市の情報公開条例に規定されているもの,具体的には主治医の意見書については,本人に対して告知していない病名等が記載されていることもあることから,主治医の同意が得られない場合の意見書などについては非開示が妥当と考えております。 不服申し立てについてでございます。 不服申し立てにつきましては,政和会佐々木議員の代表質問にお答えしたとおり,県に設置された介護保険審査会が審理することになりますが,本市に不服申し立てをされた場合は,介護保険課及び各福祉事務所の介護サービス係が誠意を持って十分な説明に努めますが,なお不服がある場合は,県の介護保険審査会へ引き継ぐことになります。 就学前教育の中で数点お答えいたします。 幼保一元化した場合の管理者(所管)についてでございます。 幼保一元化した場合の運営組織のあり方につきましては,現在のところさまざまなものが考えられ,そこまで検討いたしておりません。 次に,保育者の身分,資格要件あるいは保育料の違いでございます。 保育者の身分,資格要件及び保育料については,就学前教育検討委員会で就学前教育の一定の方向づけをいただいた結果を踏まえて検討すべきものと考えております。 以上でございます。 ◎経済局長(角田誠君) まず,松くい虫防除につきまして,市内の守るべき松林といたしましては,森林病害虫等防除法の規定に基づき,平成9年度に県知事が指定いたしました保安林等の高度公益機能森林,及び本市が地区実施計画の中で指定いたしました地区保全松林が主として該当するものと考えており,その面積は菅野・栢谷・吉宗及び高松稲荷並びに竹原地区内の563ヘクタールでございます。 次に,松枯れ対策の方策としてどういう対策をとるのか,空散は中止すべきではないかとのお尋ねでございます。 空散以外の防除方法としては,議員御指摘のとおり,地上散布,伐倒駆除,樹種転換,薬剤注入などがございます。菅野・栢谷・吉宗地区の松林は広い面積で分布しているところから,空中散布が最も経済的かつ効率的な防除手段と考えております。また,地区住民の強い要望があり,協力が得られることから,安全対策上の措置が講じられることなど,もろもろの条件を検討した上で実施しておるもので,防除効果が上がっているものと認識いたしております。 なお,この空中散布区域とその周辺につきましては,伐倒駆除や樹種転換も併用いたしており,相乗的な防除効果が認められているため,引き続き空中散布を行ってまいりたいと考えております。 次に,「森林保全計画」を樹立する必要はないかとのお尋ねでございます。 森林は豊かな自然の象徴であり,木材の供給のみならず,豊かな水を蓄え,国土を保全し,保健休養や教育の場の提供,さらには二酸化炭素の吸収,温暖化防止など,極めて多面的な効用を有し,市民生活と深いかかわりを持っております。 本市域の32%を占めます山林は,貴重な市民の財産として保持する必要があると考えており,病害虫防除や林地崩壊防止など,森林保全に努めているところでございます。 このような観点から,豊かな恵みを享受できる森林を守り育てるため,森林法に基づき昨年度策定いたしました岡山市森林整備計画により整備に努めてまいりたいと考えております。 次に,岡山市環境基本計画を踏まえて,どのような対策がとられ,今後の課題は何かとのお尋ねでございます。 金甲山周辺を初め,市内を取り巻く森林は,単に「みどり」としての景観機能だけではなく,水源の涵養,災害の防備,公衆の保健等さまざまな機能を持っております。貝殻山周辺等の市有林におきましては,植林や間伐等の管理を行っているほか,記念植樹などの市民参加による森づくりなども進めておるところでございます。 しかし,近年の国内産木材の価格低迷,産業構造の変化やエネルギー源の転換等に伴い,多くの森林が管理不十分となっているのが実情であり,これらの森林の育成,管理手法の確立が課題となっております。 今後は他都市の動向を調査・研究しながら,市民が余暇活動やボランティア活動として加われる新たな森林づくりに向けて努力してまいりたいと考えております。 次に,三丁目劇場についての一連のお尋ねに一括して御答弁させていただきます。 商店街振興施策といたしましては,産業構造的に物販と飲食,さらには楽しみ,感動が重要であると考えております。特に,3番目の感動部分が欠落いたしますと,一番敏感な若者が集まってきません。その視点から,竪町商店街を初めとして全国の他都市の成功事例を参考にしながら,都市型感動産業を商店街に設置する事業を展開いたしております。 この事業展開を受ける形で,地元新西大寺町商店街においては,青年部が中心となりました「新西大寺町を考える会」が,また表町全体の組織といたしましては,「表町おかみさん会」・「表町街づくり青年塾」が,それぞれ男女共同参画社会推進センター(仮称)・三丁目劇場(仮称)を視野に入れた活性化について論議を行っているところでございます。 これら熱意のあります地元の方々を中心といたしまして,商店街,町内会等で構成する運営組織ができるだけ早い時期に立ち上がるようにし,今後三丁目劇場(仮称)の施設管理を初めといたしまして,企画・運営についても協議をしてまいりたいと考えております。 特に,「新西大寺町を考える会」では,商店街内だけではなく,近隣の日限地蔵やおかやま魚島横丁なども含めて,顧客を取り込むためにこの商店街に最もふさわしいものは何かを考え,計画の具体化に向けて検討いたしておりますので,市といたしましても,できる限りの支援をしてまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ◎参与(天野勝昭君) 市民の芸術文化の育成について,活動の場づくりを市民と行政が連携し,学校を初めといたしました公共施設などの有効活用によって進めようという御提案は,市民の芸術文化振興についての一つの新しい方向を示すものであり,教育委員会ともども今後の文化振興の課題と考えております。 以上でございます。 ◎参与(岩崎範子君) 個人情報保護についての御質問にお答えいたします。 議員も御案内のとおり,事業者等が保有する個人情報の流出問題を契機とするプライバシー保護の必要性の高まりの中で,国においても官民をカバーする個人情報保護法の制定に向けての準備が進められているところでございます。 岡山市におきましても,今回の答申を受けまして,情報公開条例を充実させるとともに,個人情報の保護についても独立させる予定でございます。 岡山市の個人情報保護条例につきましては,当面現行条例の内容で別途独立させ,国の保護法の経過・内容を受けて,お尋ねの各項目につきましても時代の要請を勘案しながら検討し,さらに充実を図ってまいる予定でございます。 ◎教育長(戸村彰孝君) 横田議員の教育問題の一連の御質問にお答えいたします。 まず,就学前教育でありますが,預かり保育,3年保育等で前倒しができないかとか,延長できないかという御質問であります。 この預かり保育は,文部省もできるだけ進めなさいという指導をされておるわけでありますが,岡山市におきましては,本年度は園長会の協議によりまして,一斉に30分程度の延長を行っております。 このほか,一部の公立幼稚園におきましては,小学校の参観日とかPTAの研修旅行等で親御さんの便宜を図るというところから,2時間程度預かっている場合もあります。これは一斉ということではございません。 預かり保育,3年保育等につきましても,就学前教育検討委員会の検討課題にしていただいておりますので,中間報告あるいは最終報告を踏まえましてやっていきたいと。前倒しというのは,その検討中の段階では控えたいと考えております。 次は,学校再編と地域の活性化についての御質問に順次お答えいたします。 まず,小中一環教育は特殊事業か一般事業かということなんでありますが,この中心部の新しい学校づくりプランには4案示しておりますが,いずれの案をとりましても,小学校と中学校との連携教育を重視するという姿勢は変えていないわけであります。その中の案のどれを最終的にとるかということは,現在地域の皆さんの御意見を伺っとるわけでありますから,その後になるんですが,これをパイロット事業として行おうと考えておるわけであります。 しかし,御指摘のように,市内には同じような条件のところも幾つかあると承知しておるわけでありまして,そういうところにはこの特色づくりの教育というものはやっぱり進めるべきであると,波及させる必要があると,こう考えております。 それから,通学区域の弾力化と地域の教育力との関係でありますが,地域社会をどういう範囲でとらえるかということは非常に難しい問題であります。生涯学習の概念から言えば,郵便局のある単位とか,小学校のある単位とか,いろいろ言われておるんですが,もう地球も狭くなってきとるわけでありますから,やっぱり広い概念で地域をとらえるということも必要ではないかと思っておるわけであります。社会全体というすべてを申し上げることではありませんけれども。 次は,出石学区の場合は筆頭モデル地区ということになるのかという御質問でありますが,小学校区が地域コミュニティーの基盤になっておるということは,これはもう事実でありまして,いろんな町内会を初め各種の団体,あるいは行事というものがそういう単位で行われておるわけであります。 したがって,学校がなくなったらどうなるかということなんですが,これは学校がいろいろ変わりましても,その地域のコミュニティーというものは存在すべきではないかと私は考えておるわけでございます。 それから,出石小学校によそからたくさん来てもらったらどうかということでありますが,これは「中心部学校再編・活性化協議会」で,7カ月にわたって全市的な立場からさまざまな案を検討していただいたわけでありまして,その結果4案に集約されたと,こういうふうになっておりますので,この点は御理解いただきたいと思います。 それから,定住化政策との関係であります。 これは,中心部の学校を魅力あるものにすることは,通学区域の弾力化による昼間人口の増加ということが期待されるわけでありますが,子育て世代の中心部への定住意欲というものを刺激するということにもなるということで,昼夜間人口の増加も期待できると私どもは考えておるわけであります。 それから,廃校後の利用計画も含めて,定住化促進のための全体像を先に示してから論議すべきじゃないかという御意見でございますが,この中心部の新しい学校づくりのプランは,あくまでも子どもの教育を優先して考えておるものであります。学校が再編されました後の跡地の活用につきましては,プランを市民の皆さんが選ばれた後から検討されるべきもので,それが先に来るということにはやっぱりならないんじゃないかと思うわけであります。 市立の幼稚園につきましては,この就学前教育検討委員会で論議されておりまして,中心部の幼稚園についての議論が,ほぼまとまりつつあるとうかがっております。 次は,子どもをめぐる社会・教育環境の中の,補助教材についての御質問でございます。 この補助教材の販売におきまして,カルテルを結んで価格調整をしたとして,学校向け図書教材の出版業者16社と1学校法人が公正取引委員会から,本年10月29日に行政罰を受けたということでありまして,このことはまことに教育関係者として遺憾であります。 岡山市の小・中学校にも当該の業者が発行しております教材を採用している例があります。その業者には課徴金の納付命令が出されておると承知しております。 それで,こういうケースは私ども初めて直面することでありますから,どう対応するのが適切かということについて現在研究中であります。 次は,この補助教材とも関係するんですが,学校給食費の徴収に当たって,校長の責任は一体公務であるのか何であるかと,はっきりしなさいという御質問でございます。 これは新風会の則武議員の代表質問にお答えしましたように,この問題につきましては,公の性格を持っておるという認識をいたしております。したがいまして,現在の保護者からの学校給食費の徴収方法が妥当であるかどうかということについては,見直しが必要ではないかというように考えております。 そのために,これにつきましても学校給食運営審議会へ,御意見をいただきたいというように検討をお願いするつもりでございます。 次は,学校の補助教材扱いの会計ですね。それを情報公開したらどうかと,公正な必要があると,こういう御質問でございますが,これにつきましては議員も御案内のように,現在岡山地方裁判所において係争中の案件でございます。したがいまして,その結果をやはり見守らせていただきたいと思っております。 最後は,2000年は子どもの読書年であるというところで,国会衆参両院でこの子ども読書年のことが論議されたり,決議されたりしておるとうかがっております。 幾つかの御提案があるわけでございますが,これは図書館の関係者あるいは直接関係いたしております子どもたちにさまざまなアイデアがあるんじゃないかと思います。そういうことで,御提案はそういう場に投げかけて,彼らに──子どもたちに──主体的に考えてもらう場をつくるのもとても意味があるんじゃないかと考えておるところでございます。 以上でございます。     〔2番横田悦子君登壇〕 ◆2番(横田悦子君) それでは,ちょっと幾つか再質問させていただきます。 教育長にお願いいたします。 今,補助教材の取り扱い業者の今後の扱い,研究中とおっしゃいましたが,今年度中にその扱いについて結論を出せれるのかどうか,それをお尋ねいたします。 それから,子育てを中心にした地域の教育力の問題なんですけれど,地域社会のとらえ方はいろいろあると,私たちはずっと子どもの生活圏というのが一つの地域コミュニティーであるというふうに考えて地域の教育をしてきたんですけれど,この件についてはどういうふうなお考えを持っていらっしゃるか,ちょっとお尋ねいたします。 それから,空散に関して,これはちゃんとした情報・データを持って,地元説明を毎年しているのかどうか,そのことをお尋ねいたします。 もし,していないのであれば,きちんと地元説明してください。きのうもちょっと論議がありましたが,例えば足守川のパイプラインのことについても,一方は説明をしている,一方は説明を聞いていない。しかし実際は説明をきちんとしていないわけで,しかも情報は一方的な情報で,お互いどっちもあり得るかもしれません。しかし,それではやはり正しい判断にならないわけですから,やっぱり説明ということをぜひお願いいたします。この3点です。 ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。 ◎経済局長(角田誠君) 地元説明をしておるかということでございます。 この松枯れ予防について空散が有効であるということは,先ほど御答弁申し上げたわけでございます。それは,目視でも県の定点調査でも明らかでございます。 そういう事柄につきましては,地元関係者には御説明いたしております。 以上でございます。 ◎教育長(戸村彰孝君) 横田議員の再質問にお答えいたします。 まず,補助教材の業者,どうするかということにつきましては,本年度中に何らかの結論を得て,措置をすべきものはするというようにいたします。 それから,地域社会はどうかというのは,これは学者の中でもとてもたくさん議論があるところだと私は思っとんです。 だからここで私が断定することは難しい。しかし,地域社会の中で子どもを育てていくということ自体の教育力,地域の教育力ということは,それは期待しとる。地元の学校に通わなくても,例えば,地元のスポーツ少年団とか,いろんなコミュニティーの活動について,子ども──高校生でも中学生でも──が帰ってきてやるという,そういうことが私は大切だと思っておるんです。 まあ細かい学問的断定は私はようしませんので,お断りしたいと思います。 ○副議長(山田勇君) 次は,順序に従いまして貝原議員。     〔40番貝原信三郎君登壇,拍手〕
    ◆40番(貝原信三郎君) それでは,早速通告に従いまして始めさせていただきます。 1番目に浦安総合公園駐車場の有料化についてお尋ねいたします。 浦安総合公園は,今現在西地区に公園をつくっていただいております。この公園が非常に人気がよく,大勢の人に来ていただいているところでございますが,地元では,大勢来られると,道路に車をとめる人がいて,非常に困っておられる方がいるわけです。これを何とか市の方で対処していただけんだろうかという地元の要望を踏まえてお願いするわけです。 この公園,昼は入園料も駐車場も無料ということで,大勢の方に来ていただいておるんですが,5時以降になりまして,職員が帰ってしまいますと,中に駐車することが困難なわけで,外の道路にずらっと置いて,日が暮れるまで公園の中で犬の訓練をしたり,ゴルフをしたり,いよいよいろんなことで使っておられます。それらの車に対して,いい方法はないかということで御提案申し上げるんですが,これ,5時以降有料化にして,少しでもこの公園の管理コストの縮減を図ったらと,こういう思いで質問させていただいております。この有料化ということについて,当局はいかがお考えでしょうか,お尋ねいたします。 2番目に都市計画道路岡南線の事業化についてお尋ねいたします。 この外環状線は,昭和50年に計画決定されて以来,長年私もこの議会で申し上げてきましたが,着工という目的はなかなか達成しなかったんですが,このたび萩原市長になってから,何とその年に着工できると,これは地元といたしましても非常にすばらしいことだということで,市長ありがとうございます。 この道路につきまして,この間3日間に分けて地元説明会が地権者にありました。その中で質問に出たのが,いつどこへ行ったらいいのか,幾らで買ってくれるのかということで,それが地元民の差し当たった意見になるわけですが,当局はまだそういうところまでは行かないということで,具体的に説明しておりません。 そこでお尋ねいたします。 (1)この浦安地区には地権者が住宅を建てておられて,そこへ住んでおられます──約50軒ぐらいあろうかと思います──が,その代替地といいますか,行き場所をどのように考えておられますか,お尋ねいたします。 (2)東側手になりますが,阿部池という池がございまして,そこの中にも予定線が入っております。この地権者に対しまして,事業計画の概要説明はどうなっているのか,お尋ねいたします。 (3)阿部池は,皆さん方御承知のように,野鳥がたくさん飛んできておる池でございますが,この池について,自然保護団体や県の環境審議会等との話し合いはどのようになっておるのかお伺いいたします。 (4)岡山市のベイエリア構想というのがございますが,阿部池の周辺整備計画及び土地利用整備構想をお示しいただきたいと思います。 (5)阿部池の一部を埋めて道路化するわけでございますから,池の水質保全が必要だと思いますが,この水質に対しての対策をお示しいただきたいと思います。 (6)この阿部池の中の予定線は,ちょうどゴルフ場を分断するようになるんですが,ゴルフ場の用地買収及び代替用地はどのようにお考えになっておるかお伺いいたします。 (7)埋め立てに係る各種の法令はクリアされておるのかお尋ねいたします。 大きい3番目で,生ごみ処理機の補助金についてお尋ねいたします。 この生ごみ処理機には──私もこの6月議会中にエコロンポという機種を買わせていただいたんですが,バイオで処理するものと,電気で乾燥させるものと2種類あるようでございます。それで,私はバイオで処理するものを買ったんですが,この処理機は手間はかからないんですが,無理をしても1日に処理する量が1キログラムぐらい。実際やってみてそうなんです。 それから,今申し上げました乾燥させる方を聞きましたら,これは生ごみを入れて,水分を飛ばして量を減らすと,こういうシステムですが,これは生ごみの処理をするといっても,量を減らすだけで,我々のように畑を持っておれば,その量が少なくなったものを畑に入れれば肥料になりますが,畑のない人は,またそれを袋に入れて,ごみとして収集場所へ出しておられる。これでは,余り生ごみの処理として効果が薄いんじゃないかなと思うわけで質問させていただきます。 (1)この生ごみ処理機に対しまして2万円の補助金を出しておられます。この補助金対象が9年度は1,200台と聞いておりますが,10年,11年と600台。ということになりますと,ことしの場合1,200万円補助を出しておるんですが,生ごみを処理したものがまた生ごみとして出るんでは,これは効率が悪いんじゃないかとこういうことで質問させていただきます。 平成10年度と11年度別に分けて,何トンぐらい減少して,効果が出ておるのか,具体的に数字を挙げてお示しいただきたいと思います。 (2)ごみの減量化によく協力してくれた販売店とメーカー,機種,販売台数をお示しいただきたいと思います。 これで質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 失礼いたします。 貝原議員の浦安総合公園の関係の質問でございますが,私も実は地元に近しい人もいるもんですから,いろいろ困っておられる実態というものを聞いたり,あるいは夕方通るときに見てみたりするんですが,確かに5時に閉めるのが悪いといえば悪いんですけれども,5時に閉めた後も公園には,アクセシブルというんですかね,門が閉まるわけではないわけですから,どっかから入れますんで,そうすると,車をとめにゃあいかんというんで,周辺でいろいろな混雑状況が起こっているというのは明らかであります。 一つの方法としては,人員を配置して24時間オープンにするという考え方もあるでしょうが,地元の方々がおっしゃっているのはそうじゃなくって,むしろ駐車させてやりゃあええじゃないかと,しかし違法駐車の車が朝まで放置されるのはかなわんから,そこんところをうまいぐあいにコントロールするように,例えばコインか何かの駐車場にして,オーバーナイトで何百円か1,000円かわからんけれども,それぐらい取って引き戻すようにすりゃあみんなええんじゃないかと,わしらも助かるでと,こういう話をされておられて,非常にその話の中に,今貝原議員がおっしゃったように合理性があるんじゃないかというふうにも思うわけであります。 地元に迷惑をかけず,そして利用価値があるものをもう少し住民の方々に,あるいは広く市民の方々に利用してもらうということができる可能性が非常に高いという御提案だろうと思っておりまして,まじめに具体的に検討せにゃあいかんなあというふうに思います。特に言いますと,現に烏城公園駐車場については,午前8時から午後10時までやっとって,それでいろいろ,岡山城の入場者に限っては基本的に料金を半額にして便宜を図る,一般の駐車の方には少しもうけさせてもらうと,こういうこともやっているわけで,柔軟かつ具体的にニーズに合い,そして地域住民の方々の迷惑がそれによって減るという方向であれば,もうまじめに,検討に値すると思っております。 それから,数字については担当局の方からお答え申し上げますが,生ごみ処理機の補助金問題でございます。 補助金行動学という学問はございませんけれども,補助金が経済活動に及ぼす影響というのはいろんな類型パターンがございます。定額の補助金をセットして時間を経過させていきますと,補助率が上がっていきます。どういうことかというと,例えば昔は恐らくこの種の補助金というのは,10万円相当のものを念頭に置いて2万円の補助金をつけているんです。そうすると,技術開発とか商売的なセンスでもって,値段を下げたものを2万円の補助金を受けながら売るともうかってきますので,恐らくほっておきますと──数年しますと,4万円のもので2万円の補助金をいただくように大体なります,これは。それが世の中であります。何のために補助しとるのかわからんようになります。 さらに,その具体的なあらわれとして,今まさに貝原議員がおっしゃったように,その結果,一応確かに処理機ではあるんだけれども,おもちゃのような物が売られるようになります。1キログラム処理してどねんするんならという,そういうことだと思うんですけれども,それはもう世の中から見れば当たり前でありまして,その補助金制度を,2万円という高額のものを定額補助でほったらかした人が悪いというふうに,国の行政監察を受けりゃ間違いなく言われますね。 そういう世の中の行動について,とんちきな補助金というのは,そろそろ根本的に改めた方がいいんじゃないかというふうに,もし国の行政監察を受ければ絶対に言われると,これ,自信を持って思っております。 したがって,これは何かもう少し当初の政策目的,環境ということに配慮したものにシフトしていくとか,いろんな考え方がありますけれども,根本的な見直しというのが必要な時期に来ているんじゃないかと私としては思いますが,具体的手続については担当局の方からお答えいたします。 ありがとうございました。 ◎環境事業局長(介中弘君) 生ごみ処理機への補助金についての御質問にお答えします。 生ごみ処理容器購入に対する補助事業は,電気式でないコンポスト型とぼかし型について,これは平成元年から実施しており,電気式のバイオ利用分解消滅型や加熱型容器につきましては,平成6年度から品目の追加をいたしております。 平成10年度の補助台数は,電気式バイオ利用分解消滅型が291台,加熱型が295台,またコンポスト型が156台,ぼかし型が77台,総計819台でございます。 平成11年度は,現在までにバイオ利用分解消滅型が239台,加熱型が358台と,コンポスト型が126台,ぼかし型が30台,総計753台を補助いたしております。 具体的な効果ということでございますが,10年度で補助した全台数による減量につきましては,推定で1年間で214トン,11年度はまだ完了しておりませんが,現状の台数分による減量は推定で193トンが見込まれます。 次に,補助にかかわるものを販売した店舗数,店舗ごとの販売台数及び機種の数につきましては,10年度の電気式のものを見ますと,バイオ型は日立など7つのメーカーのものを79店舗が取り扱い,加熱型は松下電器のものを84店舗が扱っております。店舗ごとに多いところでは27台を販売いたしております。 11年度,バイオ型はサンヨー,シャープなど10のメーカーのものを70店舗で取り扱っておりまして,加熱型は松下電器,パロマの2つのメーカーのものを89店舗が扱っております。また,店舗ごとで多いところでは40台を販売いたしております。 以上でございます。 ◎都市整備局長(石塚昌志君) 都市計画道路岡南線の御質問につきまして,一括して御答弁させていただきます。 まず,浦安地区の地権者の代替地についてでございますが,このたび意向調査を実施しておりまして,結果が出た段階で対応していきたいと考えております。 次に,阿部池の道路予定地の地権者に対しましては,岡南線の事業計画及び概要を説明し,事業への協力を要請しております。 また,阿部池の野鳥につきましては,日本野鳥の会岡山支部とも話し合いの場を持っており,そして現在,岡山県自然環境保全審議会での扱いを含め,岡山県と調整を行っております。 次に,阿部池周辺の環境整備に関しましては,恵まれた自然環境を有していることから,自然に配慮するものとし,また土地利用計画につきましては,今後具体の計画が進展した時点で検討を進めてまいりたいと考えております。 次に,水質保全対策でございますが,阿部池の道路計画部分は既に陸地化しており,水面を埋め立てるものではありませんが,工事による濁水が阿部池に流入しないよう,工事実施時には水質保全対策を実施する予定としております。 また,ゴルフ場の代替用地は,今後現地調査を実施し,関係者・関係機関と協議しながら決定していくこととなりますが,代替地につきましては,ゴルフ場側において手当てしていただくこととなります。 最後に,埋め立てに係る各種法令ですが,阿部池部分の岡南線の計画区域につきましては,既に陸地化されており,問題はないものと考えております。 いずれにいたしましても,岡南線は本市の外環状線として重要な主要幹線道路でありまして,これらの課題を整理し,国・県と連携しながら早期整備に努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔40番貝原信三郎君登壇〕 ◆40番(貝原信三郎君) 再質問させていただきます。 浦安総合公園駐車場の有料化については,御答弁ありがとうございました。何とか地元住民も納得していただけるんじゃないかなと,こう思っております。 阿部池の都市計画道路でございますが,私は,阿部池には野鳥がたくさん来ておると言いましたが,ここの資料を見ますと,166種類飛んできておるようです──こんなきれいな写真が載っておりますが。この鳥は自然に飛んできて,ここへ住みついたということでございます。この阿部池の中を道路化すると,皆さん大変貴重がっておる野鳥が来ないようになるんじゃないかというような気もするわけでございます。私どもの町内でも,えさをやりに行ったり,非常に皆さん方に重宝がられておる鳥でございます。私は,ぜひ,これを追いやるんではなしに,隣の淡水湖にそういう鳥が住めるような環境をしてあげて,そこでえさをやると。これが私の願いですが,岡山市のベイエリア構想にもありますように,あそこは野鳥公園になっております。 淡水湖のしゅんせつをしておるヘドロで脱水ケーキをつくっておりますが,先般11月29日に,農政局の方から,それをこの堤防の内側手にずっと埋めて,浦安の緑道公園まで公園化しようと,こういう話がございました。阿部池の地権者,また岡山市も耕地課の方の出席をいただいて,お話しして帰ったところですが,農政局の方もやる気になっておりますので,岡山市といたしましても,ぜひこの野鳥公園づくりに協力していただければと,こう思っております。 次に,生ごみの件で申し上げますが,今数字を具体的に挙げていただいて,御答弁いただいたんですが,私がなぜ聞いたかといいますと,この補助金が正しく使われていないんですね。私もこれを業者,また一市民からも確かめましたが,わかりやすく言えば,この生ごみ処理機は電機メーカーの製品で,電機店が販売しております。そういう関係もございまして,生ごみ処理機に行かずに電気製品の頭金になっておるんですね。そういうことを,業者が教えてくれたんです。そういうことで,私もこれは大変なことだなあと思って,調べさせていただきました。 お話のように,何かそういうことが事実あるようでございます。これでは皆さんの血税を11年度1,200万円使われたんではたまったもんじゃないなと,見直すべきじゃないかなということで御指摘申し上げるんですが,11年度の600台について皆さんに申し上げますと,5月1日から業者からの受け付けをしまして,5月は連休がございまして5日までお休みですが,それで6日目に申込用紙がどっと来まして,7日でストップですね。もういっぱいになりましたから,申請をしないようにしてくださいという業者へ通達があった。それで,私は6月議会の最中に,局長にお願いして,1台何か残っておるということで買わせていただいておりますが,もう600台が見る間に消化しておるんですね。それは何でかといいますと,確認していないんですね。こういう申請書を出せば2万円とっとっとっと出しているんですね。そこにあるんです。 それで,その機械には,乾燥とバイオと2つあると私が言いましたが,乾燥の方は,実際私回ってみまして,この中にも使っておられる方がおられるんですが,においがするのと,また先ほど申し上げたように,またごみで出さなきゃあいけない,こういう欠点があるようです。 今申し上げたように,臭いから,それからそういう手間の効果がないからといって置いておる。もう使わずにどっかへ置いておるんなら,確認に行けばわかるわけですが,頭から全然購入しなくて,一,二の三で申し込みをして,600台が見る間に出ておるようなことでございますが,当局に聞きましたら確認しとらんと,こういうことです。ごみ減量課には職員が何人おられて,本当に手が回らないんかということを私は聞きたいんですが,市長,手が回らんようでしたら,ひとつ人数をふやして,確認していただかんと。やはり,皆さんの血税をそういうごみ減量化ということで使うんですから,そんなでたらめで,申請があれば2万円出すという,これじゃあもう業者の思うつぼで,ことしの場合600台分出しておられますけれど,ぜひ確認して,現物がないものは業者から2万円返していただいたらいいと思うんですが,ひとつ当局のお考えをお聞きいたします。 再質問を終わらせていただきます。 ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) おっしゃるとおりだということは,先ほど言いましたように,この補助金の形は非常に悪い形です。いろんな問題が起きるような形になった補助金の形でありまして,運用には本当に注意を要するタイプの問題であります。 今初めて,具体的な問題の一部である可能性が非常に高いことについて聞きましたもんですから,来年度の予算の中で措置をしようと思っておったんですけれども,平成元年からずうっと同じようなことをやっとるわけですから,どっかで見直しが必要ということで,早急に事実関係を担当局において調査し,今議会中に御報告いたします。 以上でございます。 ◎都市整備局長(石塚昌志君) 阿部池の環境対策に関する御質問でございますが,阿部池並びにその周辺地区につきましては,野鳥も含めまして環境保全あるいは環境整備に関するいろいろな構想があるところでございまして,今後も事業の進め方を検討する中で,御意見等も踏まえながら,県や関係機関とともに検討してまいりたいと考えるところでございます。 以上でございます。 ○副議長(山田勇君) 次は,順序に従いまして増川議員。     〔31番増川英一君登壇,拍手〕 ◆31番(増川英一君) 皆さんおはようございます。 電機屋のせがれでございます。私は健全な経営をしておりますけれども,そういったことも,私もまた仲間に確認をしていきたいと思っております。(「さっきの機械売ったんじゃろう」と呼ぶ者あり,笑声) 本年度は1台売ったと思います。 改めまして,本年4月にこの場に立たせていただきましてから,もうあっという間に8カ月が済みました。本当に今も無我夢中でやっておりますが,とにかく初心を忘れずに頑張っていきたいと思いますので,どうかよろしくお願いいたします。 それでは,自治体のアンテナショップについてお尋ねいたします。 今,地方自治体が東京を初めとする大都市の一等地に特産などの販売や,お国のPRをするアンテナショップを構えるケースがふえております。特産品だけではなく,観光案内や地元企業の求人紹介なども行い,自治体の産業関連の情報を発進する基地の役割を担っております。 そして,物産の販路の拡大など,バブル経済の崩壊後,低迷が深刻化している地域経済の活性化の起爆剤としての期待が大きいようでございます。 ほとんどの自治体ショップは,県にテナント料を負担してもらうといった形で援助を受けておりますが,中には年商数億円という店もあり,首都圏近郊の消費者にも概して好評のようでございます。 現在出店している20店を超す自治体ショップの具体的事業を紹介しながら,岡山に当てはめて検討してみますと,1,郷土料理が味わえ,物産品が買えるショップ,及びその市場開拓と消費者ニーズに合った商品開発の研究と提案。 2,観光事業として,お国自慢のイベントの首都圏での開催,より楽しく快適な旅行になるための郷土のイベントの紹介。例えば,今回でしたら,おかやま後楽園300年祭オープニング記念行事や三丁目劇場のこと,あるいは各地の朝市,また昨日出ましたけれども,情報先進都市などのイベントを紹介したり,また首都圏で開催する。あるいはそのコーナーがありまして,観光パンフレットや参考図書,VTR,ファクスポーリングやホームページによる情報提供,情報発信を積極的に行う。また,消費者ニーズに合った観光産業の商品開発と研究。 また,3番,京都は「京プラッツ」という名前の店を出して,いろんなことを行っているんですが,それを当てはめてみますと,人材ネットワークの形成事業として,岡山出身の東京経済人名簿や岡山進出企業名簿を作成するとともに,交流懇談会を開催するなど,首都圏で御活躍中の経済人等との交流を図ることにより,岡山産業活性化に役立つ人脈・情報ネットワークづくりに取り組む。 4番,操車場跡地あるいは新産業ゾーン等の企業誘致の宣伝を行う。 また,5番,岡山の商店街等の空き店舗情報の紹介をする。 6番,「ママカリフォーラム岡山」会議場ほかコンベンション施設の利用の促進を行っていく。 7番,Uターンを含む地元企業の求人紹介。 8番,東京に支社や支店を持たない岡山の中小企業の首都圏市場進出の前線基地。 9番,岡山出身の学生の相談所などなど,実にさまざまな事業の取り組み,また努力をしております。 ほかにも考えられますが,いずれにしても円高や価格競争の激化で新規の工場誘致も見込めないばかりか,既存の工場も生産拠点の海外移転などで閉鎖される例が後を絶たない状況でございます。頼みの観光も,不況に加えて海外に旅行客を奪われ,地方の観光産業は冷え切っております。 しかし,地方経済の活性化には,地場産業の発展,特産品の市場の拡大,そして観光対策としての観光客の誘致が欠かせません。現在ある自治体ショップはその役割を担っております。 一方,地価の下落や企業リストラで,大都市のビルのテナント料が下がっていることも自治体による出店の追い風になっているようでございます。 そこで,おうかがいいたします。 (1)岡山市アンテナショップについて,どのようにお考えでしょうか。また,取り組まれますでしょうか。 (2)単独の設立が厳しい場合には,現在本市も東京事務所がございますが,アンテナショップとの併設,できなければ事務所へ機能の委託はどうでしょうか。 先ほど取り上げた具体的事業は,首都圏での早急な取り組みが必要であると思いますが,どうでしょうか,あわせてお伺いいたします。 観光対策で,昨年から岡山県や倉敷市行政,観光協会,観光連盟等との連携でキャンペーンを行っているようですが,るる述べました内容を踏まえ,さらに県内の他市町村とも深く連携をとらなければなりませんし,人材の確保も必要になります。また,なかなか採算ベースには乗らないと思いますが,しかし他の都市も厳しい時代であるからこそ,地元産業の活性化のために市場拡大の積極的な取り組みをしております。要するに,県内の他市町村との連携と首都圏での宣伝が必要だと思いますので,どうか前向きな御答弁をお願いいたします。 続きまして,順次教育関連のお尋ねをいたします。 大きい2番,新学習指導要領の2002年スタート前に,「トライやるウイーク」の実施を。 2002年度からスタートする新学習指導要領は,学校週5日制の完全実施を前提に,これまでの知識詰め込み型教育からの脱却を目指しております。しかし,本年6月議会でも,総合学習実施に当たり質問をいたしましたが,この学習指導要領を定着させるためには多くの課題があると思います。これからの21世紀を担う子どもに求められるものは,豊かな創造性や独創性と確固たる自立心や自主性であります。また,そのために能力や関心に応じて伸び伸びと学ぶ教育環境を整えることが必要です。いじめ,校内暴力,学級崩壊は押しつけ教育に大きな原因があるとも指摘されております。 これらの点を十分に踏まえて,学校関係者──先生と,そして保護者──が意識改革することが必要ではないでしょうか。 また,これは単市だけではもちろんできませんが,多彩な才能を持つ教員の確保と育成のために,教員採用試験の年齢制限の撤廃や社会人採用枠の拡大,20人から25人程度の生徒の顔の見える少人数学級の実現,チームティーチング,複数担任制等の多様な学級形態,さらには本市でも審議会で検討している通学区制の自由化や,また,ちょっと飛びますけれども,高校,大学の入学試験の改革が必要になり,これも国や県に訴えていくべきではないでしょうか,御所見をお伺いいたします。 御賛同いただけるようでしたら,単市でできることから始めてはどうでしょうか,あわせてお聞かせください。 さて,神戸事件の反省から,兵庫県内の全公立中学校の2年生を対象にした職業体験学習「トライやるウイーク」が大変によい効果を上げているそうでございます。これは,中学2年生を1週間,学校の授業から解放し,原則としてその学校区内にあるさまざまな業種で働かせてもらったり,ボランティア活動をさせたりと,まさにプレ新学習指導要領の実施でした。生徒たちは,保育所,病院,図書館,建設現場,町工場,商店,スーパーなど広範囲にわたって生き生きと働いたようでございます。 高齢社会を迎えて,介護を必要とする人,ホームヘルパーさんの不足に悩む人などを手助けすることによって,人間の弱さ,それらの人を支えることの重要性を認識するなど,社会を構成する一員としての自覚も深まったのではないでしょうか。事実,この「トライやるウイーク」に参加した不登校生の7割が登校するようになったとのことです。 地域の実情はさまざまで全学校が違います。その状況に応じていろいろな試みが必要ですし,現場の先生も総合学習に対してはかなり困惑されております。生徒の,また学校関係者の,そして地域の現実の状況を知るためにも,本市におきましても「トライやるウイーク」を早急に準備し,限られたモデル校だけではなくて,全校で,代表の1学年だけでも実施してはどうでしょうか。御所見をお伺いいたします。 それぞれの地域の状況は実にさまざまです。例えば,企業や商店は多いが,農業等生産活動体験がしにくい中心部,またその逆もあります。 では,さまざまな体験学習をさせるには,他の学校とどう交流すればいいのか。あるいは企業があっても,その会社の経営者,また働かれている方はそこには住んでいないなど,幾らでも予測される点があります。ですから,まずしっかりとその状況を把握し,保護者や地域の方々も意識を変え,理解してもらい,連携をとれる体制をつくり,一緒に分析し,実践へと移していく。その連携の中でしかこの総合学習は成功させられないのではないかと思いますが,いかがお考えでしょうか,あわせて御所見をお伺いいたします。 続いては,今述べましたことを踏まえて,保護者や地域の方々に御理解と御協力をしていただくための施設づくりという点についてお伺いいたします。 大きい3番,最後になりますが,開かれた学校・子どもたちを地域の中へ,地域の人たちを学校の中へ。「学校支援センター」,「地域総合センター」構想。 現在,「中心部学校再編・活性化連絡協議会」で,中心部の新しい学校づくりプランの中でも,「開かれた学校」の検討をされておりますが,ここでは全市的な意味で,今後の取り組みについて質問をさせていただきます。 個性や創造性を重視する教育は,1人の先生が多数の児童・生徒を教科書で教えることだけでは困難だと思います。また一方,学校の外の地域は,日常生活の中に蓄積された知恵,多様な職業を支える実践的な知識や技能,日々生み出される最先端の知識や技術や豊かな芸術・文化など,子どもたちが一人の人間として自立するために必要な学びの世界が豊かにあると思います。 地域社会の教育機能を積極的に開発し,子どもたちが教室の中や地域社会のさまざまな場所において,地域の人たちから直接かつ体験的に学ぶことができる「開かれた学校づくり」を推進していく必要があると思います。そのために,小・中学校単位にある公民館,福祉施設などの公的機関や民間諸施設,自治会,子ども会など多岐にわたる諸団体と小・中学校との連携強化を推進するとともに,父母や地域住民が教育内容の検討──これは総合学習に関してですけれども──あるいは施設運営などに参画できる仕組み──学校支援センター(仮称)──をつくってはどうでしょうか。 また一方,地域の方々にとっては,学校は豊かな教育資源が蓄積された場所でもあると思います。そこで,少子化によって余裕ができつつある学校施設を積極的に生かしてはどうでしょうか。 小・中学校の子どもたちの教育機関としての役割をより高めることをあくまでも基本にした上で,地域の方々の生涯学習のためのコミュニティースクールや地域活動のセンター,高齢社会に備えての身近なミニ福祉センターやグループホーム。これは余談になりますけれども,痴呆性の高齢者には町中の雑踏だとか,そういった子どもたちとの交流が大変にいいそうでございます。そういうようなグループホームあるいは老人ホームの施設利用あるいは併設,そしてまた阪神・淡路大震災の教訓を踏まえた地域防災センターなど,多様な役割を担う地域の総合センターにしてはどうでしょうか。御所見をお伺いいたします。 さまざまなハードルがいっぱいあると思いますが,できるところからこの機能を持たせてはどうでしょうか。あわせてお伺いいたします。 そして,このような学校の中に設置されたさまざまな施設に集う人たちのもとで,子どもたちがみずからの意見を明確に持ち,より豊かに学び育つことができるための「開かれた学校」施設の地域開放と総合的な管理・運営が必要であると思いますし,子どもたちを先生方と地域の方が一緒に育てる第一歩であると思いますので,どうか前向きな御答弁をよろしくお願い申し上げます。 以上で質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 御苦労さんでございます。 アンテナショップの件でございますが,御指摘のようにいろんな機能が期待されとるわけでありまして,当然でございますけれども,私どもが持っとります東京事務所においては,中央官庁との連絡,情報収集。申し上げるのも若干変ですけれども,去年より格段に上がっています。すごい勢いでとってきとります。 それから,民間企業との関係での情報収集,あるいは県人会。これもやや戦略的に再編しとりまして,岡山市にとってもうかるようにという観点から人選していく。そんなことで,人脈的なネットワーク形成をやっとるわけであります。 ただ,かなりのコストがかかっているというのは御案内のとおりでございます。ぜひとも議員も岡山市の事務所には行っていただいて,彼らの悩みであるとか,すごいプレッシャーの中でやっておりますから,相当へこたれている職員もおりまして,心配しとるんですけれども,ぜひとも激励してやっていただければと思うわけであります。 次に,アンテナショップという話に移るわけでございますが,私はこの考えを否定的に見ております。特に,東京にもずっとおりましたけれども,アンテナショップブームがありまして,非常に売るものがたくさんあるとか,民間の体制ができているとか,それこそ郷土料理と言っても,なるほどあそこは郷土料理があるなあというところが余りたくさんはないところがありましてね,これはそういう背景もあります。 それから,後発で来ているところは,みんながやっているんでうちもやるというタイプでありますから,大体コストが多くて,まあ役割を果たしていないとは言いませんけれども,ほぼうまくいっていない。そういう状況であります。 要するに生産業政策をやったふりをするという形になっているのが,今のアンテナショップ行政の実態じゃないかなあと,通産省の担当官も大体見ておるようであります。 翻って考えてみますと,我々として必要なことは,東京の雇用をふやすよりも,岡山の雇用をふやすということでありまして,今私どもが持っておる,例えば経済局の資源というものをどう有効活用するかという,どちらかというと岡山へ何かを持ってくるという方向が当面必要,内部充実の時期ではないかなあと思っております。 そして,売るものができる,自慢するものが本当にできる,内部が活性化するっていうこと,これがあって,それから余裕があれば,アンテナショップですが,こんなときにも,これは議員の御指摘のように,県がやっていただけそうであれば,県に相乗りするというぐらいのところじゃないかなあと思います。 余り人と同じようなことをやると,大体成功しないもんですから,もう少し裏に入って,本当に戦略的なパートナーシップを組めるような相手と議論して,そして岡山の活性化に結びつけられるような,そういう対外戦略というものを私どもとしては考えていかざるを得ないというふうに考えておりますので,御了解いただきたいと思います。 ありがとうございました。 ◎教育長(戸村彰孝君) 増川議員の御質問にお答えいたします。 まず最初に,新学習指導要領が2002年にスタートするという準備も進めておるわけであります。 その前に「トライやるウイーク」の実施をしたらどうかということで,幾つも御提言がございました。大変興味深く拝聴したわけでございます。 まず,第1点でありますが,この学校関係者の意識が一番おくれておるんじゃないかという指摘はもう相当前からされておるわけであります。それは,やはり教育の一面の閉鎖性といいますか,そこに起因をしとるわけで,近来,地域との関係を大幅に見直して,学校がすべてを引き受けてしまうという教育のやり方というものをもう変えていくと,学校と地域と家庭というのは三位一体という視点が,今後とても重要であるという考え方なんであります。 それをもとに御提案があったわけでありますが,岡山市は要するに倣うだけでなく,国が指示する前に自主的にやれることはやったらどうかということなんであります。 そこで,さまざまな観点から改善をやっておりますけれども,教員の採用試験については,近年,ペーパーテストよりも面接を重視すると,そして面接官の中へ民間の人を入れてやるということに踏み切ったわけであります。そしてまた,スポーツなどの部活動等の指導力がある人,そうした人を優先して採用するというように,教員採用の中身につきましても,近年改善を加えていただいておるところであります。 また,入試制度につきましても,普通科の総合選抜を廃止いたしまして,本年度から単独選抜に切りかえたと。あるいはまた学区も,従来の県内23の小学区制を変えまして,6つの学区の中学区制に変更するなど,大きな変更が近年行われておるところでございます。 市におきましても,教育方法等についてもさまざまな工夫をしておるところでありまして,今後もそうした法の改善措置を待ってやるのではなく,できるところからやっていきたいと考えております。 次に,「トライやるウイーク」のことなんでありますが,本年度は進路指導の一環として職業体験学習を計画しております中学校は7校であります。それを7校にとどめるべきではないという考え方で,神戸の例を拝聴したわけでありますが,昨年度岡山市で実施しました学校の中にも,不登校生徒がこれに参加して,登校するようになったという報告もありまして,そうした,社会の中に行って,労働の大切さを自覚するという勤労体験は,子どもにとりまして,とても大きなインパクトを与えるということはおっしゃるとおりであります。 そうしたことにつきまして,一斉にやれるかどうかということなんですが,このことにつきましては,早速,校長会やPTAの幹部に話をしまして,岡山市でこうした神戸の教訓を生かせるかどうかということについては早速相談してみたいと思っております。 次は,「総合的な学習の時間」の成否は,地域との密接な関係を構築できるかどうかにあるというお話でございます。これはおっしゃるとおりであると思っております。 現在,学校では学校便りを自分の学校に来とる子どもだけでなく,その地域の全部の家庭に配っておるという桑田学区などの例もあります。それで学校の行事を初め,地域の行事との連携がとれるということで,大変歓迎されておる。 そしてまた,先般の中学校の校長,PTA会長の共同の研修会,あれは小学校も同じようにやられたんですけれども,そうした中で,小学校は日曜日に運動会をやって保護者もたくさん来てくれる。中学校は必ずしもそうでないという反省がありまして,中学校も日曜日にやろうじゃないかと。そうして,保護者,地域の方々にも参加してもらうということが大切ではないかということも話し合われました。私もその前から賛成のことなんで,ぜひやってほしいと言ってお願いしたところであります。 また,学校によっては,いつでも学校へ来て授業を参観してくださいと,何日の何時に来なさいということだけでやる方が多かったんですけれど,一年じゅういつでも来てくださいというような,こういう学校参観のやり方というものが取り上げられ出した。こういうことはとてもいいことだと思っております。 操明小学校の例のように,ボランティア先生を頼んで,地域の文化を伝承してもらうというようなことが成功しておりますので,それらを取り入れている学校も多いんで,おっしゃることを順次具体化していきたいと思いますので,また御教授をいただきたいと思います。 最後に,この地域との関係で,「学校支援センター」あるいは「地域総合センター」のようなものは考えられないかというお話でございました。 岡山市では本年度より,「開かれた学校づくりパイロット事業」を小学校3校・中学校3校で実施しておりまして,生徒と地域住民の方々との世代を超えた交流ができて,成果を上げておると認識しております。 名称はともかくといたしまして,議員の斬新な魅力のある提案だというふうにおうかがいいたしました。貴重な提言として,私ども前向きに参考にさせていただきたいと考えております。 ありがとうございました。 ○副議長(山田勇君) 午後1時まで休憩いたします。      午後11時56分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○副議長(山田勇君) 午前中に引き続き会議を開きます。 次は,順序に従いまして三宅英夫議員。     〔25番三宅英夫君登壇,拍手〕 ◆25番(三宅英夫君) 6月以来3回目の登壇ということになりましたが,よもや身内の同じ新風会から重複等の御指摘をいただこうとは思っておりませんでした。 9月議会でその支援についてお尋ねしましたところの「岡山県高校生フェスティバル」でありますが,11月21日に内山下小学校を会場に四十数校,約2,000人の高校生の参加のもとに,多くの方々の御支援をいただきながら盛大に開催されました。 高校生が企画をして運営するという,全国的にも大変珍しいイベントであったわけでありますが,教育的にも大変意義深いものであったというふうに思います。 高校生のやることでありますから,個々にはいろいろ反省点も多くあったと思いますが,それなりにやれたのではないかなあというふうに受けとめさせていただきました。ありがとうございます。崎本議員にも竹永議員にも会場の方にお越しいただきました。 ただ,実行委員会が高校生という性格上,単年度でどんどん実行委員会のメンバーがかわっていくという,いわば不連続の連続事業というふうな課題があろうかと思いますが,岡山の若者のイベントとして芽吹いてきたことは確かではなかろうかなあというふうに思います。 ぜひ2回目の開催に向けて,また頭の痛いところではありますが,機運が高まることを市民の一人として期待するところであります。 それでは,通告に従いまして質問させていただきますが,先般,公明党の田尻議員が,順番が後になるとだんだん重複がふえてきて,つらいもんがあるというふうに言われましたけれども,個人質問とはいえ,2本で勝負をかけた三宅といたしましては,その1つが重複質問であったりすると,大変つらいものをひしひしと感ずるわけでありますけれども,多少視点を変えてお尋ねしたいというふうに思いますので,お許しいただきたいなというふうに思います。 まず,岡山市福祉のまちづくり条例の制定についてでありますが,田尻議員の御質問に,これも市長,前向きな御答弁をいただきましたが,多少一歩踏み込んで質問させていただこうということでございますんで,お許しいただきたいと思います。 先ごろ県福祉のまちづくり検討委員会は,県が策定準備を進めている県福祉のまちづくり条例案の提言をまとめられました。福祉のまちづくり条例は,既に43都道府県で制定されておりますが,岡山県もおくればせながらこの提言を受けて条例案をまとめ,12月定例県議会に提案する運びのようであります。 今後,平成12年1月に条例の公布,3月に整備基準の制定,4月にソフト面の施行,続いて平成13年4月には建物の新築などの際に届け出を義務づけ,指導に従わない場合は勧告・公表を行うなどの実効性の担保策を盛り込んだハード面の施行というスケジュールであるとうかがっております。 本市でもハートビル法に則した整備として,第四次総合計画の実施計画で,バリアフリーの生活環境づくり施策が盛り込まれていますが,その進捗状況が気になるところでございます。 本格的な少子・高齢化社会到来の中,子どもから高齢者まで,すべての市民が健やかに生まれ育ち,安心して暮らすことができる,そして人が触れ合う安全な福祉のまちづくりが求められております。また,障害者や高齢者の積極的な社会参加促進の観点から,心のバリアフリー,情報のバリアフリー,物のバリアフリーのまちづくりが必要であると考えます。 県下では,県条例に先行して,平成9年に倉敷市が制定,そして津山市は平成13年春の施行を目指しておられるようです。 市長は,国際・福祉都市の実現を提言されておられますが,障害者・高齢者はもとより,すべての人に優しいまちづくり推進のために,本市においても福祉のまちづくり条例を制定すべき時期と考えます。そして,その制定時期はいつごろになるのか,お聞かせいただきたいと思います。 県条例との整合性をどう図られていくのか,この点についてもお伺いしたいと思います。 私自身は,全般的な,いわゆる総論が県条例,細かい部分,各論は市条例という車の両輪的な考え方がより機能的・効率的であると考えますが,いかがでございましょうか。 続きまして,2本目の質問でございます。 岡山市民ボランティア大学を設置してはいかがかという質問でございます。 9月の定例議会でも報告しましたが,どうもこのところ金沢がいろいろ登場してくるわけで,金沢の名前を出すのは多少悔しい思いもするわけでありますが,金沢市行政視察の随所で,金沢市民のまちづくりへの心意気を大変強く感じたわけであります。その背景としまして,ボランティア大学の存在が大きいということを実感いたしました。 これは,生涯教育の一環として,財団法人格で設置され,環境・福祉・観光の3分野で1年間の研修が行われ,多数のボランティアが誕生しているとのことでありました。 本市が行っているボランティア養成講座やイベントでのボランティアスタッフ募集などの主なものは,1,フェスティバル・サポーター,2,国際交流祭「岡山あいフェスティバル」,3,ボランティア通訳・翻訳,ホームステイ・ホームビジット受入家庭の登録・紹介,あるいは4,観光ボランティア,5,岡山市地域づくりリーダー養成塾,6,防災まちづくり学校等々,総事業は実に130余を数えるわけであります。 メニューがいかに多くても,受講者がいなければ,こういったものは存在しないわけでありますから,逆に言いますと,ボランティア志向の市民の多さに驚かされると同時に,岡山市もなかなかのものであるというふうに意を強くしております。 定年退職された方,あるいは多少子育てから解放された方々が,何か社会のために役に立ちたい,困っておられる人の力になりたい,こんなふうに思う人がひところより随分ふえてきたように感じます。これらの人々がより権威づけられたといいますか,オーソライズされた形でボランティア活動ができるとしたらすばらしいことではないでしょうか。 前述の多数のボランティア事業は,岡山市ボランティアセンター,ふれあいセンターを含み,30近くの担当課に分散しています。現状では,これらの事業は単品で活用されているだけのようであります。これを,例えば〇〇ボランティアと〇〇ボランティアの養成講座を組み合わせたコース等をつくることによって,ボランティアの活動の場が広がるでしょうし,そのコース修了者はそれ相応に評価を受けてよいというふうに考えます。言いかえますと,現在のボランティア事業を有機的に結びつけ,その組み合わせに意味を持たせることにより,ボランティアという,とうとい行為の持つ光が一層輝くものと確信しております。 そうしますと,市民のボランティアに対する意識も一層高まるでありましょうし,市長の目指されておられます国際・福祉都市の大きな柱であるところの保健・医療・福祉・文化・教育といった分野での大きな活躍と飛躍も期待できると思います。 こういった観点で,福祉・観光・環境・教育あるいは防災等のコースに分けて,それぞれの講座・講習に単位制を取り入れ,一定の単位取得時に修了証を発行する岡山市民ボランティア大学を設置してはいかがでしょうか。 また,現在のボランティア事業の統括窓口となり,事業の整理,統合,見直し,有機的な連絡などを図る調整役を果たす機能を持たせたボランティア大学事務局の設置についてはいかがでしょうか。 この提案は,既存の施設や講座を活用し,発展させていくことを前提にしたものであり,箱物は必要ではありません。そして,極めて安い事業費で知恵を絞り,汗をかく,市長がいつも言われています創意工夫により実現できる提案であると考えます。市長の御所見をお聞かせください。 以上で質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 失礼いたします。 まず,福祉のまちづくり条例の件でございますが,先般,田尻議員の御質問にお答えをする中で,県の動向もちょっと早急にうかがい,あるいは県との基本的な意見調整も,ちょっとした上でというようなことを申し上げました。その結果につきましては,後で担当局長の方からお話をいたしますが,その結果に基づいて,大ざっぱに考えますと,ことしが平成11年度で,来年12年度ということで,13年度の頭ぐらいから,我々としてもその福祉のまちづくり条例というものが生かせるような,そういう方向を議会の方々の御賛同を得ながら進めていければなあというふうに考えるに至ったわけでございます。 内容につきましては,今後の議論をまたざるを得ないところが当然あるわけでございまして,そのために1年間いろんな勉強をしたり,あるいは御意見を集積していきたいと思っておりますが,何せ国際・福祉都市ということでありますから,県の方でいろんなバリアの排除──心・物・情報──という大きな方針を示されていることを考えつつも,やはりもう少し独自性というものが発揮できる分野があるのではないかということも思います。 例えば,国際連携でありますとか広域連携による福祉の増進といった観点は,我々のまちとしては,やはりこれは追及した方がいいのではないかということもございます。 また,広大な市域を抱えた,ある種非常に特色のあるまち岡山であります。中心市街地における高齢者用のケアつき住宅の整備促進といったような,積極的なバリアの排除プラス福祉増進的な意味での住宅政策みたいな話も考えざるを得ないのじゃないかと思います。 加えてきょうも傍聴席には足守の方や一宮の奥の方の方もおられるわけでございまして,あるいは犬島の方──きょうの傍聴にはおられませんけれども──もおられるわけでございます。そういったことを考えますと,非常に多様性のある広い市域の中で,中心市街地における福祉増進的なアイデアに加え,やはり,こういう言葉がいいかどうかは別としまして,中山間でありますとか離島でありますとか,昔の言葉で言いますといわゆる僻地における医療水準あるいは保健水準の増進に,きのうもございましたけれども,情報化施策でありますとか,幾つかの近代兵器──現代的な技術的進歩──の応用というものができるかどうかとか,それによって市域全体を,その市域の中の特色に応じた福祉向上ができるかとか,こういうことも含めて考えていくようなこともあるんじゃないかなと,差し向きは頭の中で思考をしているわけであります。 こういった思考は最後までそれだけに限るとは思いません。これは今後いろんな形で御提案をいただきながら,なるほど岡山はええことを言うたというようなものにして,13年度というようなことで考えていければと思います。 それから,ボランティア大学の件でございますが,お尋ねにもございましたし,私どもも常々申し上げておるわけでございますけれども,行政というもの,今後ある種総合性というものが必要になってくるわけであります。130もの構えがあって,それの担当課が30もあるというと,私でもわかんなくなります。ましてや市民の方々との関係で言うと,一つ問い合わせをするにも,どこへかけていいかわからなくなってしまうというようなことでは,余りよくないわけであります。 御指摘を十分踏まえた上で,まず体系的な整備・統合というものを考え,パンフレットなども一元化する。そして,その一元化した中で,もちろん個々の担当課のお知恵や,あるいは力は継続的におかりする必要がありますけれども,主管課というもの,あるいは主管官というものを明確に定めた上で,運営が,今お尋ねのようにローコストの中でも市民ボランティア大学というような名前が冠せるような方向に改善していきたいと,さように考える次第であります。 以上でございます。 ◎保健福祉局長(服部輝正君) 岡山市福祉のまちづくり条例の制定について御答弁申し上げます。 県が準備を進めている福祉のまちづくり条例案につきまして,市への期待について県にお伺いし,県市の役割分担を県と調整する旨,先日,田尻議員に市長から御答弁申し上げたのを受けまして,12月8日,県へ出向き,県の意向と市の役割等についてお伺いしてまいりました。 岡山県におかれましては,12月定例県議会に福祉のまちづくり条例案が提案され,ソフト面は平成12年4月,ハード面は平成13年4月施行と予定され,県の意向としましては,岡山市においても平成13年4月施行を期待されております。 県の条例案も細部に踏み込んだ案となっておりますので,市の条例としてもどのように位置づけができるかについて今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(山田勇君) 次は,順序に従いまして藤井議員。     〔33番藤井義人君登壇,拍手〕 ◆33番(藤井義人君) 皆さんこんにちは。 もう大分質問も続いてまいりました。大変お疲れのことと思いますが,よろしくお願いいたします。 それと,傍聴の皆さん,本当に寒い中を大変に御苦労さまでございます。また,ありがとうございます。 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。 最初に,農業問題についてであります。 本年の「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策大綱」より,「需要に応じた米の計画的生産」の項目から,1,適切な需要量,生産量の設定に基づく的確な需給計画の策定とございます。昨年の本市の需要量と生産量の結果と対策をお聞かせください。 2,豊作時の対応として,「生産者団体の主体的対応として生産オーバー分を主食用以外に処理する方式を導入」とありますが,その具体的な方法と価格をお聞かせください。 また,2000年に向かう本市農業活性化対策をどのように新「食料・農業・農村基本法」の基本理念に合致させていかれるのか,先日アメリカのシカゴでのWTOの結果も踏まえて,御所見をお聞かせください。 次に,障害者施策についてお伺いします。 「岡山市障害者施策に関する行動計画」より,障害者対策に関する最近の状況。 平成7年12月,総理府障害者対策推進本部において,障害者施策の強力な推進を図るため,具体的数値目標を盛り込んだ「障害者プラン~ノーマライゼーション7か年戦略~」を策定し,総合的な障害者施策への対応を目指している。 また,平成9年12月,厚生大臣に今後の障害保健福祉施策のあり方について,障害者関係3審議会合同分科会の中間報告が出され,本年1月には意見具申がなされたところであります。 意見具申においては,障害者の在宅・施設サービスで,措置制度によっているものが,障害者の選択による利用制度への移行が提言されています。また,「精神薄弱の用語の整理のための関係法律の一部を改正する法律」が平成10年9月公布,本年4月1日施行され,「精神薄弱」の用語が「知的障害」に改められたところであります。 このように,国も障害者対策に取り組んでいますが,市内のある知的障害者──24歳の娘さんでございます──を持つお母さんより要望がございました。この方は知的障害第1種療育手帳所持者で,これはもう最重度でございます。歩くのも困難で,2日か3日に1回は発作──引きつけ,てんかんのような症状──を起こします。よって,救急車で病院に行ったり,団地の中なので,救急車がたびたび来ると,御近所にも非常に迷惑がかかるので余り使いたくないということで,主に母親が車に乗せて連れていくわけです。いつ発作を起こすかわからないので,お母さんは24時間つきっきりです。そして,倒れるときは大抵頭から倒れますから,頭は何針も縫うようなけがを何回もしているのです。だから,ヘッドギアは常にしています。 ところが,車いすやヘッドギアは身体障害者の補装具として,児童福祉法第21条の6及び身体障害者福祉法第20条の規定により給付されているが,知的障害児・障害者については給付規定はないのです。 また,その方の一番要望されているのは──ということは一番困っているということです──そんなことよりも,突然発作を起こして倒れた娘さんを,自分の車に乗せて病院に連れていき,玄関から娘さんを背負って運びます。このとき,遠い駐車場へとめてから運ぶのは,お母さんには大変です。玄関にとめると警備の方に注意されます。その横で,車いすの身障者の方が自分で車を運転してきて,そして車いすで堂々と玄関から入っていかれるわけです。駐車許可証がありますから,警備の方には何も言われません。急に発作を起こした知的障害者は,自分では病院に行けません。車いすの身障者と同様に,駐車許可証が要るんです。 こうした事例はほかにも多いと思います。以前は障害者の方は施設に入ったり,家に引きこもって外に出ることが少ないようでしたが,今は多くの障害者の方が社会参加されております。お仕事に,レジャーに,スポーツにと頑張っておられます。しかし,生活の施設,道路,公園,会社等々ではまだまだ対策が十分ではなく,国の施策がおくれているところが多くあるように思われます。 岡山市においては,「岡山市障害者施策に関する行動計画」を策定し,厳しい予算の中で多くの施策を実施されていることには感謝しております。また,本日は12月9日,障害者の日です。また,12月3日から12月9日を「岡山市障害者の日啓発週間」と定め,多くの啓発の催しをされております。 そこで,障害者の皆さんが安心して暮らせる国際・福祉都市を目指す市長,当局の皆さんのこれらの問題に対する御所見をお聞かせください。 次に,商店街の活性化対策についてお伺いします。 不況の日本経済再生に何が必要か。世界的経済学者のレスター・C・サロー博士──これはアメリカのマサチューセッツ工科大学の教授であります──は,今,「第3次産業革命」の時代に成功するには,1,素早く学ぶこと,2,素早く変わることが不可欠であると論じております。また,これからの日本にとって,創造的思考をはぐくむ教育制度が金融問題の解決以上に大切だとも言われております。市長の実践はこの考えに大変近く,すばらしいと思います。 岡山市においては「笑顔が集う中心市街地の再生」を掲げ,感動産業の誘致,都心への交通体系の総合的見直し等々,多くの商業振興事業を進められ,早くも若い人たちから期待の声を多く聞いております。 そこで公明党は本年4月,冷え込んだ消費に刺激を与え,同時に「シャッター通り」──もう店じまいをした商店でございます──などという言葉があるように,大変な状況にある商店街の活性化を図るために考えた知恵が「地域振興券」でした。まさに連続的な景気回復策,経済活性化戦略の中での妙手だったわけであります。消費喚起の「呼び水」,景気回復の「春一番」,景気活性化の「リードオフマン」の役割を果たしたと思います。 地域振興券の結果は明確に出ております。地域振興券の交付が1月から4月にかけて行われる中で,1月から3月期の経済成長率は1.9%とプラスに転じました。地域振興券がその一助であったと思われます。またその後,地域振興券の効果を調査した経済企画庁は,地域振興券が国内総生産(GDP)を0.1%押し上げた,減税よりも効果ありと分析しております。さらに,商店街などに知恵が出てイベント効果もあった──堺屋太一経済企画庁長官でございます──などと指摘されたように,地域活性化への波及効果も多大でした。特に,各商工団体から大変に助かったと。入学前の小学生・中学生のお子さんを持つお父さん・お母さんからも大変好評でございました。これが現場の実感でございます。 今,全国で年末商戦に向け,プレミアム付商品券を市・町と商工会・商店街が協力した取り組みがなされております。新聞によりますと,10月27日埼玉県川口市「8億5千万円の「夢見る商品券」で消費需要を喚起」,11月4日愛媛県伊予三島市「元気な商店街へ”コスモス商品券”」,11月26日岡山県日生町「1万円で1万1,000円の買い物 町商工会プレミアム商品券発行」,11月27日岡山県笠岡市「プレミアム付商品券が好評 商工会議所活性化で初の試み」等々です。きょうの山陽新聞でございます,「”ボーナス”で地元店活性化」。岡山県中央町でございます。「商品券全職員購入へ」と,こういう文で山陽新聞に載っております。奥村町長は「職員が商品券で積極的に買い物することで,地元商工業活性化の起爆剤になれば」と,こういう文でございます。 そこでお伺いします。 岡山市商店街の活性化と「笑顔が集う中心市街地の再生」の一助と思いますが,市長,当局の御所見をお聞かせください。 最後に,就学前教育検討委員会についてお伺いします。 就学前教育検討委員会が11月に第3回目の会合を行い,小学校に入学する前の子どもたちの保育・教育をどのようにすべきかが検討されております。その中で,幼稚園と保育園のお互いのよさを生かしながら,幼保の連携や保育の一元化が議論されているとうかがっております。 公明党の坂口政審会長は,「子どもの数が減る中で,市町村は幼保一元化を進めたいのだが,縦割り行政の弊害で,できずに困っている。一方,利用者からは保育所のように子どもを長く預かってほしいという要望と,できれば幼稚園的な教育をしてほしいという要望がある」と語り,現場のニーズに柔軟に対応するため,幼保の相互乗り入れが必要と強調しており,6月定例の代表質問でも取り上げたところでございます。 しかし,昨今のマスコミに報道されているところでは,保育・教育の質が論議されずに,規模や施設の量中心の論議になっているように感じております。幼保一元化や連携は,量の問題もありますが,子どもたちにどのような保育を保障するかの質の問題であり,そこがおろそかになれば「画竜点睛を欠く」ように思いますが,教育長はどのように思われますか,御所見をお伺いいたします。 以上で質問で終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) 知的障害を持っておられる方の補装具の問題でございますけれども,原則は確かに身体障害者を念頭にした制度であるわけでございますが,いわゆる先ほどのヘッドギアと言うんですか,頭部保護帽ということになっていますが,これにつきましては重度の知的障害者の方に対しても給付が認められているということでございますんで,よろしく御指導のほどお願いします。 それから,もっと重要な問題として先ほど御指摘もございましたが,アパートから運んでいかれるときに,確かにこれは,今お話を聞いていても大変だなという実感があるわけでございますが,現行では現に身体障害者手帳を持っておられる歩行困難な方が乗っているときには何か大丈夫ということ。今の話ですと,乗る前の方が大変だっていうことなんで,ちょっと合わないわけです。 規制は県の公安委員会がやっておるわけでありまして,今のところきちっとした話にならないもんですから,御質問を踏まえて,もう少し具体的に教えをいただいた上で,県の方の公安委員会に当局から問題提起してさしあげたいと思いますんで,後でお越しください。 よろしくお願いします。 ◎経済局長(角田誠君) 農業問題で,「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策大綱」についてのお尋ねでございますが,まず昨年の本市の需要量・生産量の結果と対策についてでございます。 10年産の本市における米の生産量は3万8,900トンで,そのうち自主流通米として出荷された数量は約1万5,400トンであり,11月末現在で約1,000トンが在庫となっております。このため,引き続き岡山米の消費拡大を各種イベントでPRするとともに,米の卸売業者に対しましても販売促進の働きかけを行い,さらに新たな販売ルートの開拓についても関係機関と協議してまいりたいと考えております。 また,消費者ニーズに適合いたしました食味を持つ品種,出荷時期等で他産地と競合しない品種の導入・栽培を,関係者ともども進めてまいりたいと考えております。 次に,豊作時の対応として,生産オーバー分を主食以外へ処理する方式の導入とあるが,その具体的な方法と価格についてでございます。 平成12年産の米の主食用生産数量は全国で895万トンとされおり,これを超えた生産数量が主食用以外へ処理されるものであります。現在のところ,具体の手法は示されておりませんが,生産オーバー分の仕向け先は飼料用等であり,価格につきましては仕向け先により価格差があるため,現時点での予測は困難でございます。 なお,飼料用としての価格につきましては,一般の飼料穀物等の価格動向により変動することとなりますが,60キログラム当たり1,000円程度と思われます。 また,生産者団体の主体的対応を支援する観点から,水稲作付面積10アール当たり1,500円の拠出金を徴収することとされております。 2000年に向かう本市農業活性化対策をどのように食料・農業・農村基本法の基本概念に合致させていくのか,WTOの結果も踏まえてとのお尋ねでございます。 食料・農業・農村基本法のもとで,食料の安定供給の確保,農業の持続的な発展等を着実に推進するため,国において「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策大綱」が決定され,需要に応じた米の計画的生産と水田における麦,大豆,飼料作物等の本格的な生産の定着・拡大に向けた総合的対策を講じることとされたところでございます。 本市といたしましても,この大綱及び県が定めます水田農業振興基本方針──これ仮称でございますが──を踏まえ,食料の安定供給の確保を図りつつ,農業の持続的な発展と農村の振興を推進するとともに,あわせて農業生産活動により生ずる多面的機能を将来にわたって適切かつ十分に発揮できるよう努力してまいりたいと考えております。 最後に,商店街活性化対策についてでございます。 議員御指摘のとおり,地域振興券は全国的な話題となり,商店街においても利用していただこうと,御指摘のようにさまざまな取り組みがなされたところでございます。 こうした中,本市の商店街におきましても,商店街独自のプレミアム付商品券を企画・販売した商店街組合に対しましては,販売促進事業の一環として支援を行ってきたところでございます。今後ともプレミアム付商品券の発行も含めまして,種々の観点から商店街や商工会議所・商工会など関係団体と協議し,商店街の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(戸村彰孝君) 公明党藤井議員の御質問にお答えいたします。 就学前教育検討委員会におきまして,幼保一元化の問題を議論していただいておるところでございます。質の問題ということで,量的な問題に質が隠れてはいけないという御指摘だと思います。 議員御提案のように,幼保一元化は子どもたちにどのような保育をするかという質の問題でありまして,行政の縦割り,所管の違いを乗り越えて,岡山市独自の幼稚園と保育園の「新しい関係」を築くことが,保育の質を高めるということになると考えております。 幼保一元化によりまして目指す保育は,幼稚園も保育園も,適正な人数の集団で,0歳から3歳児の発達段階を認識している保育士と,4,5歳児の発達段階及び小学校への連続性を認識している幼稚園教諭が,それぞれの長所,蓄積しておりますノウハウを生かして保育をすることで,子どもたちは情緒の安定が図れ,友達と一緒に遊びを経験し,満足感・充実感を味わうことができると考えます。友達の存在を意識して,決まりを守ったり,我慢したりする心と態度,社会性を育てることが必要だと思います。 そのための具体的な方法として,この就学前教育検討委員会に私どもが審議をお願いしていることがございます。 それは,1つは隣接した幼稚園と保育園の施設を共同使用し,施設を有効に活用するとともに,合同保育を行うという方法はどうか。 2つ目は,幼稚園を統合しまして,あいた幼稚園施設を隣接の保育園が一体的に利用して,より広い環境で保育はできないかと。 3つ目は,人事面の交流でありまして,先ほど申しましたようなお互いの経験あるいは知識というものを交換して,相互に研さんを積んでいくと。職員の総合的な能力を高めるということが今までできていなかった方が多いと思う。これをやっぱり進めていく必要があると。 4番目には,先進的なモデルとして,幼稚園と保育園の施設とを一体的に整備し,保育活動や人事交流を一元化する試みを実現したいと。 こういう幾つかの具体的な進め方について私どもは大所高所からの御意見をいただきたいと,こういうお願いをしているところであります。 これらの方法の選択に当たりましては,地域の実態や地理的条件,あるいはそれぞれの規模,また私立幼稚園や保育園との関係,そういうものを総合的に考えなくてはいけません。その状況に応じた幼保の一元化を進めることが必要でありまして,むやみやたらに条件がないところに,物をつくっていくということは適当ではないと考えておるわけであります。 そうした配慮を重ねることによりまして,保育の質を高め,子どもたちに就学前の保育・教育が,やはり充実した内容をもって与えることができると,その環境を岡山市は率先してつくっていきたいと,こう考えておるところでございまして,今後ともいろいろ御指導をいただきたいと思います。 ありがとうございました。 ○副議長(山田勇君) 次は,順序に従いまして近藤議員。     〔16番近藤昭君登壇,拍手〕 ◆16番(近藤昭君) きょうは6人目になりまして,あと残すところは田畑議員1名になりました。 通告に従いまして質問に入らせていただきます。 どなたかも代表質問でおっしゃいましたが,この99年というのは市長,後世の人たちが,「本当に歴史の中で曲がり角だったんだ。あの年が本当に勝負だったんだ」と言われるような年だと私は思うんですね。(「そうだ」と呼ぶ者あり)「そうだ」というふうにおっしゃっておられますが……。 1つ目には,政治的にも御承知のように,一つは自自公の連立政権,そしてもう一つは4月の新ガイドラインから始まる8月の君が代・日の丸。大きく政治的なポイントが変わってきたということ。 2つ目には,学校を卒業すれば即失業という時代。これもやっぱり深刻な経済状況が端的にあらわれた年。 3つ目には,安全神話の崩壊がやっぱり明確になった。 新幹線トンネル問題ですね。1万1,000カ所が本当に危ないと,きょう新聞に出ていました。元国鉄職員の楠木議員に,「これどうしようか」と言うたら,「まあ,後はもう運に任せるしかねえ」と。専門家がこういう状況なんですからね。吉本議員さんもいらっしゃいますが,吉本さんにはまだ聞いていませんので,後ほどコメントをいただきたいと思うんですが。 さらに,東海村のJCO──これは住友グループなんですが──の原子力産業ですね。この原子力の安全神話の崩壊。 このように,ずっと長い間もってきた日本の安全神話が,現実に,図らずもここで崩壊をしつつあるっていう面。 もう一つは,社会的状況の問題で,取り締まる側が取り締まられるというような状況も起きてまいりました。 世を挙げて無責任時代というふうに言いますが,もう会社の社長が部下に責任を全部押しつけるという状況が随分始まっています。ある特定の証券会社の社長は,「部下が悪いんではない,私が」というふうに涙ながらに記者会見していたのを鮮明に覚えていますけれども,ああいう管理職っていうのはもう少ないんですよね。もうほとんど部下の責任にする。経済破綻もそうでありますし,さらに民間,自治体を問わず,地方財政の危機は職員のせいだなんていうことを,もう言うという。これ,管理職の責任って一体何だろうか。一人一人の労働者の責任に転嫁していいのかという,世を挙げて無責任時代。市長,こんなことが99年の特徴だというように,私は考えているんです。 三木議員さんとも時々お話するんですが,ちょうどこんな時代っていうのは,経済も政治ももうむちゃくちゃ。世を挙げて無責任時代という世代が実はあったんです。そういう時代には,井上日召さん──まあ日蓮宗のお坊さんであったんですが──を中心にした血盟団による事件がございました。これは三井の番頭さんの団さんという人とか,政治家についての右翼のテロなんであります。こんなことをやっていたんじゃ日本の国は滅びる,日本の農民はもうこれで全滅するんじゃないかということで,一方では全国協議会とか,日本農民組合であるとか,全国水平社であるとかっていう,左翼の陣営も一斉に騒ぐという状況がちょうど60年前,70年前にあったんですね。 ただ,今残念ながら,右翼もだらしないかわりに左翼もだらしない。もうまさに世を挙げて混沌とする,無責任がまかり通るという時代。何があったって不思議ではないという時代がこの1999年。歴史が大きく曲がろうとしている。 現在,私どもはその渦中に身を投じていますからよくわかりませんが,30年,40年たって,私どもの子どもたちが歴史の過程としてきっと気がつくに違いない。「お父さん,あの1999年が一番歴史の曲がり角だったんじゃないのか」と言って,「なぜお父さん,そのときにあなたは体を張って反対してくれなかったのか」と子どもが戦場に出向くその日に私は子どもに詰められる。その子どもの責任追及にはとても耐えられそうにありませんから,今からしっかり言おうということでございます。時間がないという割にはイントロが若干長うなりましたが……。 質問に入らせていただきます。 さて,近似性の問題では,地方自治について新旧両市長の答弁比較を検証し,新ガイドラインの本質が何であり,いかに1930年代に近づいているのかを帰納的に説明しようとするのが今回の質問の目的でございます。これもイントロでございますが。 さて,前の安宅市長は91年2月から98年12月まで32回,新萩原市長は本年2月からでございますので,今回で4回目,極めて限定された回数でございますが,その比較でございますので,冒頭申し上げておきたいと存じます。 1つは年齢の差。57歳と42歳,15歳違うという。この年の差っていうのは,感覚や発想の問題としてやっぱり違うなという感じがします。 2つ目,一方で安宅前市長は3,300の自治体を対象にした自治省の出身,旧内務省の出身でございます。萩原市長は通産省──通商産業省──の御出身でありまして,専ら企業・財界の立ちいく政策立案を主に研究されていたという。その立場の違いというのは,発想の違いとしてやっぱりちょっと出てきているというふうに私は感じています。着眼点の問題ですね。 3つ目には,その手法として,安宅さんはたまには石橋をたたいても渡らないという動きがありました。何で決断しないのかという。いい,悪いではありません,そういうこと。萩原市長については迅速でありますから,石橋をたたくとかいうんじゃなく,石橋を飛び越すことが時々あるなと。これは両方とも一長一短はございます。 4つ目には,政治的背景として,安宅さんは議会内でやっぱり相対的少数派であります。萩原市長は,議会内では今は相対的多数派。これもいろいろ,後ほど御紹介させていただきますが,出てくるわけでございます。 5つ目には,安宅さんはどんな議員さんが立たれようとも──犬猿の仲というのはたくさんいらっしゃったわけでありますが,顔をしかめしかめ,ほおを引きつらせてでも答弁に立っていたんですね。そういう記憶がございます。必ず議員の答弁には,本人に対するどんな嫌な質問であっても答弁へ立とうと。萩原市長は,時々答弁に立たれないということがある。これはやっぱり大きな対比,わかりやすい対比であります。いい,悪いでありません。そういうことなんだということ。 さて,6つ目の対比について,もうここは,主観的な好き嫌いを超えた客観性の問題ですから,ちょっと御答弁をいただきたいなと思うんですが,これはとりあえず,本市の62万市民の生命・安全・財産にかかわる問題であります。 9月30日付朝日新聞のアンケートへの回答結果が,10月20日の朝日新聞に掲載されておりました。それは去る7月,内閣安全保障・危機管理室,それから防衛庁,さらに外務省の政府関係3機関から,「周辺事態安全確保法第9条(地方公共団体・民間への協力)の解説(案)」というのが,各自治体に送られたことに対しての調査結果の発表でございました。 その発表された回答書の中では,質問の2の中で,法やマニュアルに対して疑問や不安な点は,国に要望や意見はしたかという質問。こういう質問に対して岡山市は,関係行政庁に対し情報の提供を求め,要望等を行っていくと回答するとともに,質問の第3,港湾・空港・病院等の使用要請があった場合,認めるか,断るか,またその理由はの問いに,岡山市は,地方自治体も国家存立のもとで成立し得る団体である以上,地方公共団体の長としては正当な理由なく拒否することはできないと回答されました。 そこで思い出すわけでありますが,前の安宅市長は,地方自治体も国家存立のもとでというのは,その後の方でちらっと言われるわけでありますが,まず恒久平和の実現が市民生活の基本という認識の上に立って,1番目に憲法上の制約──すなわち専守防衛,非核三原則の方針──がある。2つ目には,国連憲章などを尊重する。その上で,内容いかんによっては住民生活や地域経済活動などに少なからぬ影響を及ぼす可能性があるというように,この周辺事態法について御答弁されているわけであります。私は何回もこの答弁書を読み返します。 さらに,平成11年2月からの市長答弁も何回も繰り返し読んだわけであります。菱川助役の御答弁ももちろんあったわけでございますが。その答弁の中で,初めて,地方自治体も国家存立のもとで成立し得る団体である以上というように,明確に国家の規定というのをどう地方自治体に置くのかということを示したなという感じが,私は率直に言ってしているわけであります。私は,地方自治体は国家のもとでの存立という上下関係であることが,図らずも証明されたのかなという感じがするのですが,地方分権一括法による国と地方自治体が本格的に対等・平等の関係として再編された時代の流れに,逆行するのではないのかなと,私はそういう思いがいたします。 したがって,安宅前市長も新ガイドラインと首長責任について,正直に言って,私から言えば及び腰であったというように思います。少なくとも私は市民の生活と暮らし,生命・安全・財産を守ることを念頭に,一生懸命頑張る。しかし,国や政府の圧力に抗し切れない場合は,そのときは市民の皆さん勘弁くださいという立場の表明が,安宅さんにあってもよかったなというふうに私は思うわけであります。 市長は62万岡山市民の直接選挙によって選ばれた首長さんであり,国から指示された任命官ではありません。したがって,岡山市民に軸足を置き,市民の目線で市民の生活と暮らしを守る,そういう視点での御見解をいま一度賜りたいと存じます。 都心活性化について。 人と環境に優しいLRT(ライト・レール・トランジット)。 去る11月13日の夜,クレド岡山でRACDA活動発表会と講演会が開かれました。苦水前議員とお会いしたわけでありますが……。RACDAとは,「路面電車と都市の未来を考える会」の略称でございます。昨年98年に政府の中心市街地活性化法案がまとめられ,路面電車やバス等の公共交通機関と歩行者の見直しを柱とする,人と環境にやさしいまちづくりに関連する法案とも私は言えると思うんです。ライト・レール・トランジットは,現代の自動車中心の暮らしを見直すことからまず出発し,歩行者中心のまちづくりを進めることによって,都心,中心市街地の活性化に大きな効果を上げようという試みの中で,大きな役割がライト・レール・トランジットに課せられておると思うんです。 今,岡山市が本市の将来ビジョンを考えるときに,歩行者中心のまちづくりを今後進めていこうとされるのか,それともこれまでどおり自動車中心のまちづくりをお進めになるのか,今ちょうどその分岐点だと思うんですね。しかし,そのことについて,関係当局から明確な答弁がなかったんですね。自動車も大事に,人も大事というふうに非常にあいまいもことして,一貫した岡山市の方針というのはなかった。模索中だというふうに言ったらいいのかもしれませんが,せっかく政府関係が,補助金を出すことを含めてそういう方向に踏み出したところですから,将来岡山市が歩行者を中心にしたまちづくり……,路面電車の延伸で,市長は緑というふうに加えられて,そういう都市を考えるというように御答弁されていましたんで,ひとつここは明確な岡山市の将来ビジョンを,ぜひお示し願いたいと思います。 西川フリーマーケットの再生でございます。 13年間続いた「チーム25」主宰の西川フリーマーケットが,50回目を迎えて終えんしました。何でやめたのかというふうに関係者にお聞きいたしますと,やっぱりくたびれたというふうに言っているんですね。これだけずっと,10年で約束していたのを13年までやってきて,くたびれたというふうに言っているんです。,やっぱり私は,西川フリーマーケット──最大350店,約1万人の若者が中心になって,まちの活性化に即つながるという試み──が,全然岡山市はお金を出さずに,自然にそういう場所的空間というのができたわけですから,岡山市にとってもうこんなにおいしい話はないと思うんですね。したがって,せっかく続いた西川のフリーマーケットがここで終幕を迎えるんではなくて,ぜひ次世代の人に引き渡しをする役割が岡山市の行政に求められていると私は思うんですが,その担うべき方向についてお示しを願いたいと思います。 感動産業。 時間がございませんので,結論から言いますと,私はこの感動産業の誘致については,前の安宅市長も千日前でこんな催しをしたいという経過もありましたし,賛成です。はっきり言って,結論としては賛成いたします。 ただ,手法の問題。地元や議会への説明については十分ではなかったというように私思います。地元の人は棚ぼただというふうに言っていますね。「いきなりこんな話になって,新聞見てびっくりこいた。これは棚ぼたじゃ」,「何で天満屋の救済策をせにゃあいけんのなら」ということを言っているんです。議会の方にも十分説明がなかった。それは否定できない事実だと思うんで,ぜひとも今後の手順については,地元を含めて議会に十分な手続説明をされたらと思いますが,これは要望でございます。 ともあれ金沢の竪町商店街の問題が出ています。竪町商店街と表町八ケ町商店街というのはやっぱり違うんですね,違います。1つは,竪町商店街は年収2億円という利益を上げる駐車場を抱えているんですね。したがって,年間1,200万円の赤字が出たって,吉本興業さんというのは竪町の広告塔なんだと,全国的に竪町商店街という名前を売ってくれりゃあそれでいいんだ,そのために吉本興業さんと契約しているんだというふうにはっきり言っているんです。 岡山市の表町八ケ町については,毎年大誓文払い──もう終わりましたが──をするときには,各町内に200万円ずつその支度金として出ていたんです──中之町商店街もそうでありましたが。ところが,ことしからは出ない。各町内でやってほしい。お金がない。しかも,商店街連盟の事務局長さんがこの4月に解雇されるという状況。もう全くの火の車であるというのが表町八ケ町の現状です。 しかも,9月末の緊急の集まりの中で,岡山市からこういう提案があるがという説明で,まあしょうがない,渋々じゃあ承認しようということで承認されたようでありますが,1点注文をつけた。商店街としては一切リスクを負わないということをはっきり言って,それを条件にしようということで追認したそうであります。 したがって,私はその点で心配しているわけでございます。八ケ町の商店街のだんな衆というのは,洋服屋の主人であるとか,中華料理屋さんの主人であるとかという人で,そういう人たちがこういう興行に手を染めても,まずノウハウも知らないし,そういう世界ではありませんので,私は非常に厳しいと思うんですね。 私も,吉本興業が表町三丁目,深柢南部地域の活性化に即つながると,そういう確信を持ちますので,ぜひとも成功させて,お笑い産業を全国に広める。逆に言えば,岡山市が笑われ産業にならんように,お笑いにならんようにやっぱりきちっとしなきゃなんないということを考えています。ぜひとも3年間か5年間ぐらい期間限定をして,年間1,000万円から1,500万円の予算を議会に計上されるべきであると,こういうことをお訴えしたいと思います。 3点目,子どもが中心であります。 統廃合について。 内山下小学校で12月2日に説明会がございました。統合やむなしのお話でありますが,各論についてお尋ねいたします。 まず1番目は,小学校高学年よりむしろ低学年の保護者,さらに保育園・幼稚園児の保護者への説明──インフォームド・コンセント──が必要だと思われますが,お考えはありますか。 2点目,岡山市の学校・学級崩壊の現状を見るにつけて,プランAの新しい試みとあわせて,先生の言うことはまずよく聞く,授業中におしゃべりしない,おかしは食べない,朝御飯はちゃんと家で食べるなどというマナーやしつけ,社会常識を教えることも必要だと思うんですね。したがって,プランAの中で言われているような英語を教えるということなども必要だと思いますが,そういうことを重点的に考えるということはどうお考えなのか。 3つ目,プランAの弘西小学校の第2グラウンド案は,岩田町・弓之町線を横断いたします。学童の危険を避けるために,通称「タコ公園」というのがあるんですが,その「タコ公園」を第2グラウンドとして改修して使用したらと思いますが,どうでございましょう。 4点目,教育委員会にお伺いいたします。 地元関係者からの要請があれば,地元に出かけられることはございますか。また,当局執行部へのチェック機能をよい意味で発揮されることを市民・保護者は望んでおりますので,御所見を賜りたいと思います。 教育の諸課題,学校給食についてであります。 次に,学校給食についてお伺いいたします。 さきの代表質問にありましたように,学級内炊飯の可能性について,教育長答弁はグッドアイデアとの評価であります。 先日の11月28日,「岡山市学校給食を考える会」の主催で,南国市教育長の西森善郎さんの講演会があり,私も参加いたしました。炊き立ての熱々ごはんを食べるのが一番おいしい食べ方で,米の質なんかではない。電気がまと差し込みがあればやってみようと思いつき,現有の調理員さんの数も増員せず,とりあえずやってみることにした。その結果,今や残飯はない。子どもも親も農家も喜んでおるというお話であります。 当面できる範囲で,取り組める試験校を指定して始めたらと思いますが,教育長の見解をお尋ねいたします。 2点目,共同献立を廃止し,単独校独自献立に向け予算計上は考えられませんか。 3つ目,児童・生徒参加型の給食実施として,児童・生徒のメニュー作成による給食はできないでしょうか。 4つ目,これぐらいはすぐに取りかかるとお約束を私は教育長にしていただきたいのですが,①部活動への給食,②朝食をとれない子どもたちへの朝給食,③学童保育への給食などは,学校内での取り組みで十分でありますから,すぐ始めることができると思いますが,御見解はいかがでしょうか。 5点目,さらに時間をかけて論議をしつつ実施に移すメニューとして,地域給食の提供,ひとり暮らし高齢者への給食サービス,アレルギー・アトピー・慢性疾患の児童・生徒たちに対応した給食等が考えられます。教育長の思いを含めながら,時間をかけて栄養士・調理員さんなどと論議をされれば,きっと理解し合えるはずだと思いますが,お考えはいかがでしょうか。 6点目,農業委員会などの討論を踏まえた市長への要望書をことしも出されたというふうにお聞きいたします。日本有数の米作都市であり,日本人の主食の米の消費拡大について,学校米飯給食の回数を週4回ぐらいにふやせたらと思います。このことが米の消費拡大につながるという確信を持っていますが,農業委員会会長にその件についてどうお考えなのか,お尋ねしたいと思います。 さらに,地場産の野菜,果物などは,安定供給が,これまで地域の小学校への独自取り組みの課題としてネックになっていたわけでありますので,その点農業委員会さんは安定供給に向けてどうお考えなのか。 地元生産者が元気を出して仕事に励むことができる環境を教育現場も同時に担うことが相方の活性化に非常につながると,私はそういうふうに思いますので,ぜひともその安定供給についての御見解を賜りたいと思います。 さて,最後の項であります。さくら住座。 48年前に建ったさくら住座は,今様に建った神崎・芳田の平均占有面積から言えば2分の1であります。 さて,それの北側に隣接する東山中学校の運動場面積は岡山市の中でワースト5。ベスト1の旭東中学校から言えば3.6倍東山中学校より旭東中学校の方が広いという係数であります。 さて,東山中学校の運動場を拡張するということになれば,さくら住座の建てかえにあわせて拡張する以外にはない,こんなふうに考えるわけでありまして,まずさくら住座の現状はどうなのか。 2点目には,東山中学校運動場の現状についてお尋ねし,3点目に,岡山県・岡山市の住宅管理課同士の話し合いが再開されつつあると聞いておりますが,具体的な話し合いの内容,その建てかえ実現に向けた課題・将来計画についてお示しください。 4点目,この課題の当局の窓口はどこになるのでございましょうか。 5点目,最後に,さくら住座建てかえとなれば,9月定例で増川議員が指摘されたように,高齢者・障害者に優しい市営住宅の整備を望みたいと思いますが,御見解を賜りまして,第1回目の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) フリーマーケットの中止につきましては非常に残念でありまして,こういったものが市民のパワーとして継続されることを望んでおります。 一方で,先ほどの三宅英夫議員の話にもありましたけれども,高校生が立ち上がっていると。次の世代も育っとるわけですけれども,あの点でも確かに高校生だけの力じゃだめで,三宅さんという議員の方が非常に適切なアドバイスを高校生にされて,盛り上げていかれたと,こういう実例も出ております。伺えば,非常にフリーマーケットの方々とお親しいようですので,ぜひとも近藤議員におかれても頑張ってください。 ありがとうございました。 ◎助役(菱川公資君) ガイドラインと地方分権の理念についてでございます。 地方分権における国と自治体との関係というものは,地方自治制度のもとで国の有する権限を各自治体の能力に応じて移譲することによって,自治体が国からの自主性や自立性を高めていく関係でございます。こうした考え方というのは,地方分権推進法の第4条にあらわれておるところでありまして,外交問題や防衛問題のような国際社会における国家としての存立にかかわる事務等は,国がその役割を担うべき旨が定められております。 以上のような地方分権の理念から導かれます国と各自治体の事務の適正配分の考え方からして,防衛問題を含む国家安全保障上の問題は,国において所管すべき事項であるというふうに考えております。そのことが自治体住民の福祉にも最も適合するものであると考えておるところであります。 以上でございます。 ◎経済局長(角田誠君) 感動産業への行政対応についてでございます。 「三丁目劇場(仮称)」の管理・運営をする上で,人件費,光熱水費,事務費などの経費が必要であると考えております。今後,「三丁目劇場(仮称)」がにぎわいの核となるように,適切な管理・運営ができる経費につきましては,運営組織などと協議しながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎都市整備局長(石塚昌志君) まず,LRTに関連しまして,都心の将来ビジョンについての御質問でございます。 これからのにぎわいと魅力のある都心づくりを進めるためには,歩行者の視点に立った都市環境の改善やバリアフリーなどが求められており,路面電車の導入につきましても,このような視点から取り組んでいるものでございます。 しかしながら,歩行者中心のまちづくりを進めることは,自動車の利便性が悪くなるなどさまざまな問題が生じてきます。したがって,歩行者中心のまちづくりか,自動車中心のまちづくりかにつきましては,これからの都心のまちづくりを方向づける大きな課題であり,十分な検討を加え,市民の判断と理解のもとに進めることが必要だと考えております。 また,路面電車の延伸につきましても,このような議論の中で取り組んでいくことが重要だと考えております。 続きまして,さくら住座に関する御質問でございます。 さくら住座は昭和26年から28年に建設された県営住宅と市営住宅が混在した住宅団地であり,老朽化も進み,住戸面積も狭隘で,浴室のない住戸もあることから,建てかえが必要な団地の一つと考えております。 そのため,平成10年度からは建てかえ準備のために新規入居を停止しており,本年8月には県住宅課と今後の県・市の作業分担,建てかえに伴う県営住宅の扱い等について協議を行っております。 今後の建てかえに伴う課題といたしましては,財政問題はもちろんのこと,住戸数の確保,東山中学校運動場拡張問題を含めた地元調整等が考えられ,これらを順次整理しながら建てかえ計画を策定していきたいと考えております。 なお,市の窓口といたしましては,この建てかえ問題につきましては住宅建設課で,現行の一般管理につきましては住宅管理課となっております。 また,公営住宅の整備につきましては,国の定める整備基準に従って行うこととなっておりますが,その中で高齢者や障害者が安心して住み続けることができるような住宅の設計指針も示されており,それらに基づきまして可能な限り,高齢者・障害者対策に努力しているところであります。 以上でございます。 ◎教育委員長(西田秀史君) 御質問は,教育委員会委員長は要請があったら地元へ出ていくかということと,それから当局へのチェック機能を発揮する考えがあるかということだったと思います。お答えいたします。 中心部の新しい学校づくりにつきまして,もし私が出かけて,少しでもお役に立てるということがあれば,喜んで出かけたいと思います。どうぞ声をかけていただきたいと思います。 それから,この問題につきましては教育委員会事務局が本当に大変な意気込みでありまして,積極的に,意欲的に取り組んでいるところでございます。 ただ,我々教育委員といたしましては,やはり一つは市民の目線で,それからもう一つは大所高所から,何が岡山市の将来にとって本当に大切なのかというこの2点を基本に置いて,考えていくべきじゃなかろうかというふうに考えております。それが近藤議員のおっしゃるよい意味でのチェック機能ということになるんじゃないかと考えています。 以上です。 ◎教育長(戸村彰孝君) 近藤議員の御質問に順次お答えいたします。 まず最初は,都心の小学校の問題で,内山下連合町内会で説明会があったはずであるが,その内容はどうかというお尋ねでございます。 中心部の小学校の現在の児童数,これからの児童数の予測,新しい学校で展開する教育内容,今後の具体的な手順などについての質問を受けました。徳育や基礎学力の定着を要望する御意見や,学校をこのまま残したままで活性化はできないかという御意見もありました。そしてまた,子どもさんをお持ちの方からは,岡山中央中学校ができるまではこの中学校の統合も心配しておったけれども,できてから見ると,子ども同士が早く仲よくなって,友達もふえたと。それから,新しい学校になってよい方向になるのなら,統合も仕方がない。それから,今のことも大切だけれども,将来の子どものことを考えないといけないのではないかというような御意見が出されたとうかがっております。 それから次は,この新しい学校づくりにつきまして,小学校低学年以下の子どもさんを持つ若い親御さんたちに説明するつもりはないかということなんですが,現在も進めております地元のPTAあるいは町内会の方々への説明会にも,就学前の子どもさんをお持ちの方もお見えになっております。私どもも,将来の問題でありますから,乳幼児を持っておられる親御さんにも呼びかけて,説明もさせていただいたり,御意見もお伺いしたいと考えております。 それから,新しがり屋もいいが,基本的なマナーやしつけが大切なんじゃないかと。この学校ではそういうことをせんのかと,こういうことであります。 このマナーとかしつけなどの徳育につきましては,家庭との連携が第一だと思いますが,学校におきましても,基本的生活習慣ということで,この前もちょっと答弁させてもらいましたけれども,高齢者の方々と触れ合う機会の中で実体験を重ねることによって,マナー,思いやりの心などを身につけるという,そういうことに力を入れたいと考えております。 それから,プランAにつきましては,「タコ公園」を運動場にした方が近いんじゃないかという御意見でございます。 これは今の岡山中央中学校の南側の道路を隔てた公園のことを指しておられるんだろうと思うんですけれども,あそこは場所はいいんですけれども,3,200平米しかないんです。それで,やはりプランAを使います場合は,弘西小学校の全部の面積は1万平米ほどありますから,そちらの方が運動場としてはいいのではないのかと思って,案にしておるわけです。 ただ,そこのグラウンドへ行くまでに,移動についての安全の問題がありますんで,それはやはり考える必要があることだと思います。 最後に,学校給食につきまして,いろいろ御提案をいただいておるわけでありまして,南国市の教育長さんがお見えになって御講演があったということは,私も承知しております。講演の要旨も入手いたしまして,何をおっしゃったかというのを,教育長の仲間でございますから,ちょっと興味深く聞きましたが,私が心配しておることはなくて,とてもいいお話があったように思います。今度会ったらお礼を言うとかないといけんと思います。 その中で出ておりました学級内炊飯の問題にも興味がありまして,これが本当に岡山のどこでできるのかというようなことも,ちらっと頭をかすめるわけでございますが,できない話ではない。いろいろな御提案といいますか,御意見をちょうだいいたしましたが,中には学校給食の現在の範疇を超えるものも含まれておると思います。 これらについては,現在中間報告のまとめの段階に入っております学校給食運営審議会の中間報告が間もなく出される予定でございますので,それらを拝聴してから,そのプランの中で試みに行うこととか,実際すぐやれることなどを整理させていただきたいと思っております。 近藤議員がおっしゃった中では,経営の合理化については余り触れられていなかったなと,こういう印象が私に濃厚に残っております。 最後は,さくら住座と東山中学校運動場の問題でございます。 先ほど都市整備局長から御答弁がありましたが,その関係で余剰地が発生した場合は,東山中学校は非常に狭隘であるということは私も十分承知いたしておりまして,拡張はもう地元の念願なんでありますから,これによって狭隘な運動場の拡張が可能であれば,教育委員会としては大変うれしいことであると,こう考えております。 以上でございます。 ◎農業委員会会長(小若敬二君) 学校給食についてのお尋ねに御答弁させていただきます。 岡山産米は良質にもかかわらず消費の動向は伸び悩んでおります。全国で3番目の水稲作付面積を誇る岡山市の学校米飯給食の実施回数は,全国的には低いレベルにあります。地元産米を学校給食に使用し,米飯による給食の回数の増加を図ることは,米離れを防ぎ,消費の拡大に向けて非常に重要であると考えております。 次に,野菜・果物などの安定供給につきましては,地域の特性と有利性を生かし,安全で新鮮・良質な野菜などを供給することによりまして,産地育成・農業生産の体質強化を図る上でも有効であると考えております。 以上でございます。     〔16番近藤昭君登壇〕 ◆16番(近藤昭君) 再質問を行なわせていただきます。 感動産業の問題なんですが,前回の9月議会の市長答弁と経済委員会などの報告を聞きますと,これ,私の判断がちょっとまずいのかなとも思うんですが,民間主体に全部移行させて,行政はもう手をつけないよという,簡単に言うと,一切財政負担などを含めて,もう当局の方はこれまでですよという理解であったわけでありまして,だからそれはやっぱりだめだと。地元に何もかにもおんぶにだっこをしてしまえば,金沢の竪町商店街とわけが違うんだから,やっぱり行政が,きちっと一定のレールに乗るまで責任を持つべきではないのかというのが趣旨でありますので,その点についてもう一回御答弁。 さらに,学校給食については農業委員会会長さんの答弁がございましたように,教育長,学校給食に米飯を導入する回数を,もうちょっとふやすべきだというふうに思います。したがって,そういう方向性について御答弁。 ありがとうございました。 ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。 ◎助役(菱川公資君) 感動産業に関連いたしまして,お金の問題でございますけれども,今後進める中で,行政の役割あるいは民間の役割というものをきちっと区分いたしまして,その役割を果たしていくように努力してまいりたいと思います。 ◎教育長(戸村彰孝君) 再質問にお答えいたします。 岡山市の米飯給食の回数は,全国平均より下であるということは,常識的に見ましても,ちょっとおかしいんじゃないかというように私も思います。 以上でございます。 ○副議長(山田勇君) 次は,順序に従いまして田畑議員。     〔3番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆3番(田畑賢司君) 本日の最後の質問のようでありますが,簡潔に,しなやかに質問したいと思います。 近藤議員が平和問題で私の事前質問をして,いろいろと御説明くださったようでありまして,大変ありがとうございます。 それでは,早速通告に従いまして質問させていただきたいと思います。 1,軍隊のない国コスタリカ共和国サンホセ市を訪問して。 萩原市長から開会日冒頭,サンホセ市の訪問等のごあいさつがございましたが,私も11月10日から同月18日までの間,「岡山市・サンホセ市姉妹都市締結30周年記念 岡山市民親善訪問団」の一員として,一市民として自費参加させていただきました。その際,副議長さんや議員の皆さん,当局の皆さんにお見送りをいただき,また帰国の際はお出迎えをいただきまして,本当にありがとうございました。 さらには,山陽新聞社の御関係の皆さん,同旅行社の皆さんの御苦労に対しまして感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。この場をおかりいたしまして,御礼を申し上げます。 さて,第1日目でありますが,出発日当日が大変でありました。関西国際空港から日付変更線を越えてアメリカのダラスを経由し,コスタリカのサンホセ市へ入る予定でありましたが,霧のためにサンホセ空港にはおりられず,急遽パナマに着陸することになりました。パナマに着いたのが夜中で,それからホテルを探すんでありますから,山陽新聞社や同旅行社の皆さんは本当に大変でありました。ホテルに着きましたのが午前3時でありまして,それで私の部屋割りが決まったのが午前4時でありました。本当に大変でありました。 こういうふうにいたしまして,サンホセ市に翌日の11日の午後1時前ごろ着きました。市長がその当日の夜の歓迎会でもごあいさつをなさっていらっしゃいましたが,実に40時間かけてサンホセ市に着いたわけであります。その点では大変でありました。しかし,岡山の皆さん元気ですな。まあパワーいっぱいでありまして,皆さん元気でありました。本当にびっくりしました。 コスタリカ共和国というのは,九州と四国をあわせた程度の広さの小さな国であります。中米のメキシコとパナマの間にありまして,人口約320万人,大変小さい国であります。このうちサンホセ市の人口は約120万人と言われておりました。 平和主義をうたった憲法を公布したのが1949年11月,世界で初めて永世非武装中立宣言をして,軍隊を廃止したのが16年前の1983年とのことでありました。軍隊を廃止して,その費用を教育費に回して,国家予算の3分の1を教育費に使うという教育重視政策,これは驚きでありました。 もう一つの特徴点は,環境保護行政でありました。国土の4分の1を国立公園・自然保護区として保護しているほか,自然保護・環境保護に力を入れておられました。そして,鳥類でありますが,約850種が確認されています。この数は全世界の1割に相当するそうであります。また,花はたくさん咲いておりまして,ランは約1,600種を数えると,このように言われておりました。 あといろいろ申し上げたいことがありますが,時間がありませんから省略いたします。 その日の夕方からサンホセ市主催の歓迎会がございました。ジョニー・アラーヤ市長を初めとする皆さんの歓迎を受けたわけであります。市長さんは,以前何度か御訪問なさっていらっしゃったそうで,大変お親しいようでありました。その後,用意してくださった夕食をいただきましたが,夕食はとっても簡素でありまして,国際交流というのはこれでいいんだなと,こういうふうにも思いました。 3日目の12日は桃太郎像除幕式,岡山公園予定地での式典,平和についての記念講演,岡山市主催の晩さん会と盛りだくさんでありました。現地で岡山公園の設計図を見たわけですが,大きな鳥居が書いてありましてね,これはちょっと宗教上の問題もあり,変更していただく必要があるかなというふうに思いました。日本も中国も余りわかっていないような印象を受けました。その点では,これは変更の必要があるかなというふうに思いました。桃太郎像も歴史の経過を見れば問題があるなというふうに思ったところでありますが……。 さて,平和についての記念講演であります。記念講演はフェルナンド・ドゥラン氏がアリアス元大統領──1989年ノーベル平和賞を受賞された方であります──の考え方と,アリアス財団の取り組みについてお話をなさいました。 御紹介申し上げますと,日本は新憲法で軍備について記述されていると思う。私どもは中米というところで軍備のコストを下げるために努力し,成功している地域であると。アリアス元大統領と同財団の努力で,パナマも1994年に憲法を改正し,コスタリカと同じように軍備を禁止したと。ハイチも軍備を廃止したと。アフリカの諸国も軍備に関心を持つようになったと。 アリアス元大統領は,武器使用についての指導規範をつくろうとしていると。世界の17団体が賛成している。これにより,モラル的にも武器的にも禁止し,人権抑圧をするようなことをこれ以上引き起こさないようにしていけると思うと。 今,私たちは中米で活動している根底で,軍備のコストが少なければ社会貢献できると思っている。私はコスタリカ大学で教鞭をとっておるが,公立は無料だと。軍備があれば無料にはできない。武器の少ないコストで教育に予算が回せるのだと,こういうお話でありました。 参加者の中のある女性が,コスタリカは憲法で武力・戦力を禁止し,実際に行っていると。日本は,悲しいが情けない現状だと。武器がなくても平和が守られる,すばらしいことだと,こういう感想を述べられました。 これに対してフェルナンド・ドゥラン氏は,日本が残念だというお話は,お金持ちだということだと。パーセンテージがほんの少しでも立派な軍隊ができてしまう。ですから,願うことは軍隊ではなく,平和・経済・文化・福祉・教育にお金を使ってほしいと思うと,こういうコメントを述べられました。もっともなお話だなと感心した次第であります。 さて,4日目の13日でありますが,どしゃ降りの熱帯雨林を歩いたり,ゴンドラでエコスタディーをいたしました。大変すてきなことでした。スコールの上がった後,ゴンドラで行ったら,キムネオオハシという国鳥が木の上へおりまして,まあ大変きれいですし,いい声で鳴くんですよ。本当にすばらしいなというふうに思いました。(「どんな声」と呼ぶ者あり)(笑声)どんな声かというと,僕の声はちょっとダミ声でありますが,ちょっと「ルリッ,ルリッ,ルリッ」というようなね鳴き声でありました。(「ようわかった」と呼ぶ者あり)それで,このジャングルの中には何もいないように見えるんですが,ところが歩いておりますと,幹にちっちゃいカマキリがいたり,それからハキリアリがずっといたりということで,じっと目を凝らしていると見えてくるんですよね。そういうことでありました。コスタリカの方々は,何と懸命に森を大切にしているんだろうということで,そういう思いが伝わってまいりまして,胸が熱くなったわけであります。 さて,5日目の14日は太平洋岸のハコ市へ行きました。ワニ,これは自然のワニですが,だれかがニワトリをぶら下げてやったら,食いつきに来るんですよ。そういうワニを見たり,どしゃ降りのスコールの中で市長さんと一緒に乗馬したんですよ。乗馬療法もありますし,経験したんですが。市長さん,痛くなかったでしょうかね。馬に足をかまれて,(笑声)痛くなかったかなと心配したわけでありますが……,まあ大丈夫そうで,本当にお元気であります。 それからもう一つは,ホテルの前の浜辺で,ウミガメの産卵を見ることができました。本当にラッキーでした。それから,チョウの幼虫に触らせてくれ,ビロードのように,本当柔らかいんですよ,驚きましたけれど。僕もチョウチョの幼虫をつぶしたことがありますけれど,本当,触って,ああいう感触をしたというのは初めて。やっぱり子どもたちにもこんな経験があったらなというふうに思いました。本当にいい経験をさせていただきました。 さて,以上簡潔に,軍隊のない国コスタリカ共和国サンホセ市訪問の御報告をさせていただきました。 そこで質問に移りたいと思います。 (1)平和行政について。 ①軍備のコストを削減して,平和・教育・文化・福祉へ予算を回すというこのコスタリカの考え方について,市長さんは崎本議員の質問に対して感想をお述べになられておりますので,もし追加していろいろお話がございますようでしたら,ぜひお願いしたいと思います。 さて,②平和館についてであります。 御答弁では総合歴史博物館の中で検討をということ,相も変わらぬ御答弁でありますが,博物館はもうずっとずっと先に延びてしまいました。そうなると,平和館のこともずっとずっと先に延びると,こういうことになるわけでありますから,それじゃあ,本当に,総合歴史博物館はいつになるのか。 そこで,延びるんであれば,仮設であっても展示場なり保管の具体化をやっていただきたい。余裕教室も,学校の現場の校長先生なんか,余裕教室はありませんと,こういうお話ですから,余裕教室は現場がないと言っとんのに,いつまでたっても進みません。そこで,ここはきちんとした結論を出してお答えいただきたいと思います。 それから,片岡教育委員も一緒に行かせていただいて,大変喜んだわけでありますが,御感想をと思ったんですが,きょうお見えでありませんので,この質問は割愛させていただきます。 さて,私はフェルナド・ドゥラン氏に軍備のコストを下げて,教育に力を尽くしてきたこのコスタリカの考え方と,心の豊かさはどういうかかわりになるんだろうかということでお尋ねしましたところ,彼がおっしゃいますのに,コスタリカは中米一の軍事力を持っていたと。それで,教育をよくしたいという思いから軍備を縮小して,教育に力を入れたと。識字率が97%ぐらいまでに上がったそうでありまして,若者はさまざまな価値を見つけたと。仕事に,家庭に,それから家族にということで,教育が力を与えたのだと思うと。言葉もいろいろわかりません。通訳の方がおられます。いろいろそのお国の事情もあるかと思いますけれども,しかし,すばらしいなというふうに思ったわけであります。 戸村教育長と比較をしたら,これかわいそうなんじゃけど,あちらの国とこちらの国と違いがあるんで,ちょっと要らん話ですが聞いていただきたいと思います。 佐々木議員の質問に答えて,戦前まで大切にされてきた心が失われたきた,心の豊かさがですね。で,17条憲法,まあ,いろいろあります。明治憲法,教育勅語,五カ条の御誓文の中に幾つもの真理があると。教育の総括の必要ありとの御答弁をなさいました。 感情的に私全面否定するつもりはございませんので,それ言っときますが,まあ随分違うもんだなという気がしたわけであります。感想でありますが,教育長もお年を召されたのかな,化石にならないように,よくよくお気をつけいただいたらなというふうに思うんですが,そうでないと,市長さんが,教育長の兼務辞令を出したように,次々と教育長の御答弁をなさいますよ。お気をつけいただきたいと思います。 さて,(2)環境保護についてであります。 自然を守り,保護することを国是とするコスタリカ。乱開発を当然とするかのごとき日本の現状。金甲山なんかの国立公園もごみ捨て場のようになっていますね。足守なども産廃銀座だというふうに言われております。県外ナンバーの車で産業廃棄物が毎日搬入されて,もうそれは車が列をなしとんですよ。それで,地元の方が足守産廃マップというのをつくって,私も見せていただきましたけれど,市長さんも2カ所ほど御視察になられたようでありますが,まあたくさんあるんで,ぜひごらんいただきたいと思います。 ①ぜひ市長さんの視察された御感想をお聞かせいただきたいと思います。 ②岡山市の自然を保護する上からも,産廃施設への県外または市外の産廃の搬入禁止,それから搬入物の内容・数量の日報報告の義務づけと抜き打ち検査や,それらの内容の公表,こういったことがきちんと行えるよう,指導要綱か条例の制定ぐらいして,本当にこの指導強化をしていかなくちゃならんのじゃないかというふうに思うんでありますが,御所見をお聞かせください。 さて,(3)教育問題について。 コスタリカの元日本人学校の校長先生が,私にこんなお話をしてくださいました。 田畑さん,コスタリカと日本では基礎学力についての考え方が違うんですよと。日本ではできる子とできない子がいつの間にか分類されて,できない子もできないまま進級・進学・卒業させているでしょうと。基礎学力をつけてから進級・進学・卒業させないと,その子の学習する権利を否定することになるでしょと。その子がかわいそうでしょということで,そういう考え方で,そのお子さんとも保護者の皆さんともきちんと話して,そして例えば,留年をさせても基礎学力をきちんとつけて出してあげるということで,体制も予算もつけているということなんですよね。この点ではやっぱり,その校長先生もカルチャーショックを受けましたと,こうおっしゃっていましたが,私もなるほどと思ったわけであります。 そこで①その子,その子に見合った学習を保障していく体制と予算の保障。ここではコスト,コストと言うだけではいかない部分があるんではないかなと。市長さんや教育長はそういうお考えはしとられんというふうに思うんですよ。思うんですけれど,それだけじゃいかんだろうなというふうに思います。 ②やっぱり基礎学力,基礎・基本は当然と言いながら,新しいものを,いろいろいろいろ,くっつけて,引っつけていくと。余裕の何たら……(発言する者あり)そうそう,まあまあ,実際に余裕がなくなってんですよね。(「ゆとり」と呼ぶ者あり)ああ,ゆとり,ゆとり。ゆとりがなくなっているということでありますが。教育長さん,ありがとうございます,教えていただいて。やっぱり教育長さんですね。 特色あるということ,やっぱりこの点では,僕は,教育長さん,大多数の子が通っている岡山市の子どもたちに対して責任があるわけですから,学級崩壊や不登校児を出さない。ここで全力を尽くして,やっぱりまずここの基本をきちんとするということが教育長さんのお仕事だろうというふうに思うんですが,いかがでしょうか。 2,財政問題について。 この点について幾つか議論がございましたが,私の考えを聞いていただきたいと思います。 10月12日に来年度の予算編成方針が出されました。これまでは事業費ベースでマイナスシーリングを指示しておりましたが,今回は一般財源ベースで5%縮減ということであります。つまり,より厳しい予算編成になるわけであります。そこで地方債残高が,平成10年末2,864億円と。一般財源の伸びが微増だと。だから,約70億円の節減をしなくちゃならんというわけであります。 しかし,議会でも問題になっておりますが,どんどんふえている道路はどうするのか,佐々木議員も御指摘になりました用排水路をどうするのか,こういうことがございます。事業が拡大している岡東浄化センターも今の5%縮減でいいのか。こういうところは,せめて前年並みというのが至当かなというふうに思うんであります。 それから,いろんなね諸会費があるでしょう。それから,おつき合いの研究費とか,会費とか,いろいろあります。さっき貝原議員が質問された補助金の問題や委託料,やっぱりこれらは思い切ってメスを入れて,その事業,事業がありますから,やっぱり精査・減額をすべきだと思います。 本市の財政運営上の困難のピークは平成12年度と13年度であります。ですから,この点から考えますと,今回の補正予算の特徴の一つでもありますが,情報通信関連の予算はまるで聖域のようなんですね。また,5%縮減から外している大規模事業,これもやっぱり聖域化しているんですけれども,不要・不急の経費を削減しておくらせるということは当然のことでありますが,私はこの大規模事業についても,臨調で検討中でありますが,やっぱり完工時期をおくらせてでも財政をきちんと確立していくと。大規模事業も,ここはメスを入れていくと。臨調で議論している中身で,時期をずらしてでもという議論はないようですから,ここで申し上げておきたいと思います。 やっぱり順位づけや見直しや中止,これを議会ともよく相談して,その予算を削減した上で,現在不況の中であえいでいる市民の暮らしや福祉などを大切にしていく財政運営に転換を図っていただきたいというふうに思います。御所見をお聞かせいただきたいと思います。 2000年度予算で,介護保険事業についてはきちっとした対応をしたい。こういう市長さんの御答弁を大変私は評価したいと思います。有言実行でお願いしたいと思います。 3,パーク・アンド・ライドと高齢者の交通費の助成制度創設について。 岡山市は公共交通について長い間考えてきましたが,表町の天満屋バスセンターの問題や駅前バスの方面別整理の問題,いろいろ……,なかなか実効を上げ得ていないんですよね。 そこで質問ですが,(1)パーク・アンド・ライドの駐車場をやっぱり無料にする,こういう意見の方々が多いんですよね。この点いかがでしょうかね。 それから,都心に車を流入させないという点からも必要だと思います。 それから,(2)ですが,岡山市南部地区をモデル的に検討をされているパーク・アンド・バスライド,これは,想定されている駐車場は大型商業施設なのかどうか。その際,有料か無料か。また,何か条件がつくのか。現在の市のお考えをお聞かせいただきたい。 それから,(3)高齢者の交通費の助成制度の創設。 最近,新たに秋田市がこれを実施をして,買い物とか通院も,本当助かっているということでありますが,本市もそろそろ決断してはどうかと思います。 このパーク・アンド・バスライドをやった場合,例えば商業施設の駐車場を借りるとすれば,やっぱりこういうことをすれば,商業施設の方にも,バス事業者の方にもメリットがあるというふうに思います。そういった点で,ぜひお考えをお聞かせいただきたいと思います。 それから,(4)交通渋滞解消は,やっぱり朝夕ラッシュの解消。このためには,時差出勤などを本気で御検討なさってはいかがでしょうか。 さて,4,市立病院についてであります。 私9月議会でもこのことを質問いたしました。でね,ただこの点ではありがたいなと思いましたのが,最近職員が変わったよと,それから,よくなったよという意見も聞かれるようになりました。だから,その点では,僕は御努力の成果があったと大変喜んでおります。ですから,これは関係者の皆さんにも,ぜひぜひよくお伝えいただきたいと思うんです。やればやっぱり成果が上がるというふうに思います。 ただ,残念なことは,具体的な事柄について,懇談会で議論中だということで御答弁がいただけないんですよね──あるものについてはいろいろお答えしとるようですが。ところが,懇談会や審議会や協議会や検討会で検討中だということで御答弁されて,議会が終了したころに,これが答申だいうてぽっと出す。このやり方ねえ,改めていただきたいなというふうに思うんですが,いかがでしょうか,市長さん。 さて,次はこの懇談会の運営に関してであります。 私は決算委員会でも指摘したんですが,やっぱり生の声をきちんと聞くということが必要だと思います。その点で,公聴会でなくても,公聴会のようなもので生の声を聞くことが,特に吉備病院は必要だと思いますよ。そういった点でぜひお願いしたいと思いますので,御所見をお聞かせいただきたいと思います。 以上で第1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山田勇君) 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後2時54分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時18分開議 ○副議長(山田勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) コスタリカでございますが,本当に御苦労さまでございました。馬も気の荒いのがおりまして,やはり乗馬療法にはポニーがいいというのが実感でございます。(笑声)本当にきょうとかったです,あれ。 ところで,コスタリカの自然も見てまいったわけでございますが,市内の処分場の御質問がございました。 2カ所見たそうだがということですが,実は2カ所ではなくて,そうですね,もう公式に役所の車で行かせてもらったのが2カ所ですけれども,私的に見たものを入れますと,六,七カ所実はもう拝見いたしております。まあ,うろうろするのが商売でございますんで。 足守だけでなくて,ほかのところも拝見しているんですが,大体その処分場があるところは自然が美しいという,そういう状況にまずなっておりまして,ある種の感慨というか,自然というものを本当に大切にしておられる人の中に処分場があるっていうその状況を思うと,やはり,排出をする立場と,それからごみを受け入れる立場の差というものに,常に思いをいたさないかんなということを,いつも強く認識するわけであります。 さらに,たまにではございますけれど,私の鼻は排煙測定器でございませんので,レベルを超えているかどうかわかりませんけれども,においがするケースもございます。鼻が正しければ,これはプラスチック系のにおいだなというようなこともあったり,煙に色が当然ありますけれども,黒いなというようなことも見たケースもございます。 もちろんその類似の答弁でも申し上げておるように,必要性のあるものであるので,どっかである程度の我慢もせにゃあいかんわけですが,その我慢が許容限度内にある,あるいはきちっとした法律の中で,安心した形でやれるということ,これがまだまだ全国的に見ても,改善の余地があるということは確かじゃないかと私は思っております。マニフェストの問題もそうですし,あるいは法律の規定に基づいたしっかりした行政を市役所が行うという面でも,着任いたしましてからずっと見ておりますけれども,改善の余地がございました。 一部はもう既に改善させていただいておるわけでございますけれども,まだまだやれることがあるようにも思うわけでありまして,実は,山上の話も含めて,住民の方々との対話の数をこのところふやさせていただいております。私自身もそうですけれども,現場あるいは局長さんを初めとする局の幹部の方々も含めて対話の数をふやしていこうと,こんなふうにも思っております。 さらに,この分野は,厳正化とともに,やはり情報の公開ということが必要な分野であるということも思うわけであります。これは安心していただくという意味とともに,人間が関与するわけでございますから,必ずしも常に100%ということにならないおそれがあって,そういう改善余地に対する批判というものをなるべく早い時点で受け入れる方がいいという,こういう気持ちのもとに積極的な情報公開をやっていく必要があるということを思うわけであります。 コスタリカにつきましても,一時サトウキビ等で相当荒れてしまったという反省に立った上で,回復運動をしているところもあるわけでございます。そんな意味を含めて,岡山においても,今後ともこの豊かな自然というものの中で共存できる市民生活を目指すということを,感想というとちょっと言い過ぎでございますけれども,改めて感じた次第であります。 以上でございます。 ◎財政局長(細見邦雄君) 2000年度の予算編成につきまして,福祉等を大切にしていく財政運営に転換を図るべきではないかとの御質問にお答えします。 市民福祉の向上の観点から,市民に身近な事業であります土木・農林の単市公共事業につきましても,有利な地方債を活用して,平成12年度の前倒しを含む補正予算を計上しているところでありまして,今後ともできる限り福祉等を含めた市民の身近な事業につきまして,事業費の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎保健福祉局長(服部輝正君) 戦災資料等の常設展示につきましては,共産党の崎本議員の代表質問にお答えいたしましたとおり,余裕教室のさまざまな活用の可能性のある一つとして,教育委員会と引き続き協議を進めてまいります。 高齢者の交通費助成制度について,高齢者の社会参加の促進は,生きがいづくり,健康増進の上からも,さらに地域の活性化に対しても重要なことと認識いたしておりますが,御提案の交通費助成は,他の高齢者施策との整合性の問題もあり,また特に,現在の厳しい財政状況から将来を展望しましても,現状では制度の創設が困難であると考えております。 ◎環境事業局長(介中弘君) 県外や市外からの産廃の搬入禁止,それから抜き打ち検査やそれらの内容の公表などが行えるような条例などの制定をすべきじゃないかというお尋ねでございます。 県外から市内へ産廃を搬入する場合には,岡山市規則で事前協議することを定めております。この事前協議では,廃棄物の種類,量,搬入期間,さらには廃棄物の分析証明書等を添付した協議書を提出させまして,適正かどうかを審査し,適正と判断されるものに限って承認しているところでございまして,これが市内への搬入抑制に一定の役割を果たしているものと考えております。 また,条例などの制定につきましては,産業活動が県を超えた広域的な展開を行っており,この産業活動から生じる産廃も広域的な対応を考えていかなければならないことから,搬入を停止する法的な措置は難しいと考えておりまして,現行の法令の厳正な適応で対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎都市整備局長(石塚昌志君) まず,パーク・アンド・ライド駐車場の無料化についての御質問でございます。 パーク・アンド・ライド駐車場の料金の無料化につきましては,周辺民間駐車場との料金の整合性や受益者負担の考え方から,一定の負担を利用者にお願いしているところであります。しかし,パーク・アンド・ライドが都心部への通勤交通の混雑緩和に対する有効な手段の一つであり,より多くの実効を上げるため,料金のあり方等も含め,さまざまな工夫・検討をしてまいりたいと考えているところであります。 次に,パーク・アンド・バスライドについての御質問でございます。 パーク・アンド・バスライドの対象となる駐車場は,パーク・アンド・バスライドのシステムとして有効な駐車場について,あらゆるものを想定しておるところでありまして,大型商業施設の駐車場もその一つと考えられます。 駐車場が有料か無料かなどの条件につきましては,パーク・アンド・バスライドを具体的に実施する駐車場提供者とバス事業者が決めることが基本でありますが,その条件が利用する市民のニーズに合うよう,岡山市パーク・アンド・バスライド実効委員会を通して,助言・指導等を行ってまいりたいと考えております。 次に,時差出勤についてでございますが,岡山市の交通渋滞は,通勤目的のマイカーがその多くを占めていることから,その解消には通勤交通を分散化させることが必要であり,時差出勤はそのための有効な手段の一つであると考えられます。 なお,総合的な渋滞対策の推進につきましては,国・県・市等で構成する「岡山県渋滞対策部会」の中でさまざまな方策が検討されているところであり,時差出勤につきましても,これらの組織と連携をとりながら,さまざまな角度から検討してまいりたいと考えているところであります。 以上でございます。 ◎参与(高塚幸子君) 先ほどは病院の職員の対応がよくなったとお褒めをいただきまして,ありがとうございました。早速病院の方にも伝えさせていただきます。 さて,市立病院についてのお尋ねに一括してお答えいたします。 「市立病院の在り方等に関する懇談会」について申し上げますと,現在市立三病院の必要性,役割,機能,経営主体等さまざまな観点から鋭意御審議いただいておりますが,今月の懇談会で意見集約をしていただく予定であり,議会軽視という御指摘をいただかないよう,今後とも留意してまいりたいと思っております。 なお,この懇談会では,大きく市全体の中での市立病院の位置づけや抜本的見直しを御審議いただいておりますので,今の段階では公聴会を開くことは考えておりません。 以上でございます。 ◎教育長(戸村彰孝君) 田畑議員の御質問にお答えいたします。 吟味すればするほど味が出るお話をいただきました。コスタリカで,習熟度に応じた学習形態をとっておるというお話がございましたが,これはやはりどの国も同じ課題だなと思ってお聞きしたわけでございます。 御質問にありましたコスト中心の教育行政,これは,そういうつもりはないんだろうけれども,そう見られるのはよくないんじゃないかと,こういうことでございました。 私どもも,中心部の新しい学校づくりのプランにつきましては,これはどのくらいかかるからこうするという考え方で出しておるものではございません。新しい21世紀を担う子どもに提供する教育内容・方法・環境というものはこうではないかと,これも市民の皆様に説明をした上で,御理解いただき,そしてハードな問題については,もう選択していただきたいと,こういうふうに申し上げとるわけでございまして,そういう点は御理解いただきたいと思います。 それから,新しいことをするのもいいが,基礎・基本をおろそかにしては教育長としてはいけないのではないかという御指摘,そのとおりでございます。 市内の62万市民に責任を負う立場というのは,学校教育につきましてもそれは同じでございまして,子どものそれぞれの個に応じた基礎的な教育,そして不登校とかいじめがない学校,その創設には今後とも全力を傾ける所存でございます。 以上でございます。     〔3番田畑賢司君登壇〕 ◆3番(田畑賢司君) 再質問させていただきます。 先ほど御報告申し上げましたが,軍隊のない国コスタリカとの比較で,なかなか御答弁しにくいということもあると思いますが,虚子の句で,「たくわんや 家のおきての 塩かげん」というのがあるんですよね。だから,その国,その国の塩かげんというのがあるんですよね。ところが,コスタリカの憲法も日本の憲法も,軍備はなくしましょうという塩かげんは同じなんですよね。日本の方は,おきての塩かげんを変えているという違いがありますので,私は位置づけなり,その確保なり,いろいろこのあたりが聞きたいんですが,ここはすれ違いますのでもうやめますが,平和予算の確保というんですか,平和行事をする,また団体支援をするその予算確保ぐらいは,少なくても,それは小さくてもいいんですよ,それぐらいは市長さん,せめて岡山市でできることとして御答弁いただきたいんですが,よろしくお願いします。 さて,そういう中で,仮設であっても,やっぱり今の資料保存じゃいけませんよ。北ふれあいセンターへ入れとんですから,ねえ。「ふれあい」言うても,あの資料は包んで置いとんですから,市民といっこも触れ合わんのですよ,もう入れたままですから。ですから,やっぱり保存のことも,今のままでいいと思っているのかどうか,保健福祉局長,いいと思っているのか,思っていないのか,はっきりさせて。 さて,環境保護で産廃の問題ですが,市長さんから御高邁な御感想をお聞きして,大変,私もいいなと思ったんですが,いずれにしても容量限界ですね。この間のお話にあった臨界が来ると思うんですよね。容量の限界が近々に来ると。そうすると,県外ナンバーでやるというのは,やっぱりこれはもういかんという住民感情が大きくなるんですよ。確かに岡山県内の他の自治体がよそへ持っていっている例もあるから,県としてはやっぱり難しいということがあるかもしれないけれど,岡山市としては困るよということはきちんとしないと,これは大問題になると思います。その点で,お伺いしておりますので,環境事業局長の今のような御答弁では,お仕事はできないと思います。そのことだけはっきり申し上げておきます。あなたはそれで十分な仕事ができると思っているのかどうか,はっきりしてください。できとると思っとるなら言うてください,そういうて。できないから,今現実が大変なんです。 教育長,その点で,基礎・基本をしっかりして,全体に責任を持つということで御答弁をいただきました。それ以上なかなか言いにくいんですけれど,有言実行でお願いしたいということだけ御要望として申し上げておきたいと思います。 それから,高塚参与,やっぱり市民の声をきちんと聞かれることは,僕は要ると思いますよ。今は公聴会を開く気はないというお話なんですけれども,市長さんは,地べたを回って市民の声を聞く,これがわしの姿勢だということでずっと言っておられるんですから,市長さんがやられていることは,やっぱり,局長クラスの方なら,その程度のことは意を介してやるというのは,本気でやるかどうかということだと思いますよ。市長さんのお立場からは言えないけれども,あなたその意を介して頑張んなさいよ。 以上,再質問を終わります。(拍手) ○副議長(山田勇君) 当局の答弁を求めます。     〔市長萩原誠司君登壇〕 ◎市長(萩原誠司君) やはりコスタリカをだしにお尋ねでございますか。若干じゃあ講釈を申し上げます。 先ほどの御質問の中にパナマが戦争放棄的な判断をしたということの背景でございますけれども,コスタリカから見ますと,確かに自分のところの平和憲法が影響を与えたという側面が強調されておりますけれども,あれは御案内のように,パナマ運河というものがアメリカの駐留軍によって守備をされておったやつが,ことしをもってパナマに返還される。そして,パナマの国の不安定性っていうものが,もしあるとすれば,アメリカとしては非常に困ったことになるんで,軍備削減のプレッシャーを背景からずっとかけてきたという,そういう背景があるということが一つであります。 同じことがコスタリカでもかつてから言われておりまして,中米におけるアメリカの戦略の中で,どっかまともな国をつくらないかんというんで,お好きかどうかは別として,アメリカ帝国主義の手先の一番がコスタリカでございましたんで,そういう関係の中でのパワーゲームが別途行われているということも,我々は現実の問題として見なければならないわけであります。 そのパワーゲームの中でコスタリカは,そのパワーゲームを自分たちの国のメリットである教育に生かしたというところは非常に立派だと思っておりますが,パワーゲームがなかったかというと,あったということを,ぜひともここは申し上げておきたいし,日本近海あるいは近郊におけるパワーゲームが存在しているということもまた事実であるということも,あわせてここは申し上げておかなければならないというふうに思うわけであります。 そして,それを申し上げた上で,ぐっと市内の話に戻りまして,平和というか戦争の記録というか,そこのところにつきまして,決して私ども無視しているわけではございません。例のあの地域雇用改善でしたっけ,臨時特例交付金の中で,これは前々から言われておったわけでございますが,高齢化が進む中で,私どもが空襲を受けたときの,罹災者の方々のきちっとした資料等の確認問題について,これはもう今やらなにゃあいかんという話を,既にあの中で実行するという決断をした点については御承知のことと思いますけれども,ああいったこともその一環だというふうに御評価をいただけるものと思っております。 それから資料保管につきまして,北のふれあいセンターがベストというふうには思っておりません,これは。秘策があるかというと,ないわけではないんで,ちょっと今の段階では申し上げられないという,そういうことでございます。 以上,ほかの点につきましては担当局長からお答えいたします。 ありがとうございました。 ◎助役(時枝繁君) 県外からの産廃と思われるごみの搬入についてでございます。 これにつきましては,確かにたくさんの車が来ているという状況でございまして,やはり,岡山市としましては非常に憂慮すべき状況だというふうに考えております。これにつきまして,先ほどの答弁にありましたように,非常に難しい,微妙な問題もあるわけですけれども,まず県とよく相談していきたいというふうに考えております。 それから,次の問題としまして,搬入物質かつ投棄される状況等も問題があるわけでございます。この辺につきまして十分対応策を練っていきたいというふうに思います。 以上でございます。 ◎参与(高塚幸子君) 公聴会をして,市民の声を聞くようにということでございます。 先ほども御答弁させていただきましたけれども,今懇談会では,市立三病院の市全体での位置づけ,あり方等を御審議していただいているところでございまして,今の段階では公聴会を開くことは考えていないということでございます。 よろしくお願いいたします。 ○副議長(山田勇君) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議はあす午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時41分散会...